第5話 霊力指南書
マップを開きゲートを探している途中で霊力指南書があった事を思い出した
木刀でテンションが上がり忘れてしまっていた様だ
霊力指南書
霊力の使い方を覚える
よく分からないが使用してみる事にした
「霊力指南書使用っと、おっ?」
「霊力感知を覚えた」
アナウンスと共に自分の中に謎エネルギーがある
それに見ていなくても周りが少し分かるようになった気がする
「これが霊力感知か……ゲームで言う魔力みたいなもんかな?」
霊力は身体中を自由に動かせるので意外と楽しい
なんで分かりやすい魔力じゃないんだよとは思わなくもないけど
そう言うものなんだろうなと、どうでもいい事を考えながら次に行く場所をまた探し出す
「1番近くて旧M沢トンネルか…あそこって幽霊出るって噂じゃなかったか?」
所謂心霊スポットと呼ばれる場所だ
女が出るとか出入り口で自殺した人がいるとか
普段使われないトンネルだし少し山を登ったところにあるから不便なんだよな…
歩いて行くには遠いから少し歩いた所に止めてある愛車で向かうか、と着替えて駐車場に向かう
勿論木刀はアイテムボックスの中だ
玄関を出る時に時計を見るともう10時を過ぎていたそのためそーっと扉を開けて外に出る
「隣のおばちゃんうるさくしたらすぐ怒るんだよなぁ」
そんな事を思いながら鍵を閉めて隣の部屋を見ると
扉の前の廊下に黒いモヤ?小さな虫の大群?がある
「通り道なんだけど……気持ち悪いな、しっしっ」
と手で払うとすーっと消えていった
「蚊柱とか言うやつだなきっと」
そう言えば最近夜は虫の鳴き声がすごいよなぁ
月明かりの下虫たちのオーケストラの中で出陣とかかっこいいんじゃないか?
霊力を回しながらの為あまり頭が回ってないのか
どうでもいい事を考えながら
20年型落ちの我が愛馬の元へと向かう
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