第2話 チュートリアル

あまりの衝撃にアルコールが全部抜けた多分

爺さんから貰った酒はなんだったんだ?俺はどうなるんだ?

急に不安になってきたので布団で寝ようかと思ったがそれにしてもこのステータスボード邪魔だな

手で払う仕草をすると何故か触れる事に気がついた

なんだこれ?と触ってると何かを押してしまった


「チュートリアルを始めます」

「うわっ!?」


また声が聞こえ驚いてるとボードの一部が点滅してマップと書かれていた


「マップ内に示された場所に移動して下さい」


よく見るとこれは近所の地図だと言う事に気付いてしまった

無視しようと思ったが分刻みくらいで発言してくるから怖いしうるさい


「場所は近所の公園か?」


仕方なく行ってみる事にした


公園に着くと滑り台の下にもや?渦?が出来ている


「ゲートを潜って下さい」


よく分からないから怖いんだが従わないと何度もアナウンスされる為仕方なく近づいて触れると

月明かりに照らされた公園から明るい場所へと一瞬で景色が変わった

くるぶしくらいまでの草が生えてる平原か?

そんな事を思ってると


「チュートリアルモンスターを倒してレベルを上げて下さい」


その声と共に目の前にサッカーボールサイズのスライム?が現れたので取り敢えず反射で蹴る


「おらっ!」


勢いよく蹴られたボールスライムは吹き飛びながらキラキラと消えていった


「レベルアップしましたのでステータスを確認して下さい」


レベル2

肉体9

精神14

霊力2


スキル 鑑定


どうやら鑑定と言うのを覚えたらしい


「ドロップアイテムを鑑定して下さい」


ドロップアイテム?と周りを探すとかなり遠くの方で光ってる

くそっこんな事なら蹴るんじゃなかった

愚痴りながら拾いに行くと綺麗な石が落ちていた


「鑑定」


クズ魔石

ステータスボードの取引から売る事が可能


どれどれ取引をタッチすると

クズ魔石100円で買取可能

許可すると100円が落ちてきた


「もしかしてこれ無職でもやってけるんじゃ……?勝ったっんじゃないのかこれ?」

どこから日本円が?とか細かい事は考えない事にした

それを言い出したらアナウンス自体謎だもんな


「帰還して下さい」


「帰還?」

一瞬で元の公園に戻ってしまった


「チュートリアル完了これからはゲートの位置をマップに表示します」


なるほどマップでゲートを探してモンスターを倒す

そして金を稼ぐ

多分今流行りのなるぜ系小説みたいなもんだな

知らんけど

取り敢えず

「爺さんありがとう!!俺無職でよかったよ!!!」



深夜の公園で中年男性が奇声を上げていたと通報があり数日警官が見回りを強化し学校が集団下校を徹底する事になったがおっさんは知らない


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る