応援コメント

そして思いは結実する その5」への応援コメント

  • ごきげんよう、グスティンくん、新公爵の仕事として、そして他領や王室を始めとする中央政府に対して筋を通すためにも、この茶番は必要だったのですね。何よりセイラさんが罪人ではなく、褒賞を受けるに相応しい人物であるとの評価を公式とするために。
    それだけにこれっぽっちの情け憐憫すらなく娘を追放した伯爵のなさりようが腹立たしく、そして我が家の前公爵や祖母の行いと重ねて見てしまったのでしょう。
    それにしてもオルガスさんの一世一代の見栄の切り様、お見事でした。
    彼のせいさんへの思慕が手に取るように透けて見えますよね。

    作者からの返信

    ごきげんよう、深く読み解いての感想、ありがとうございます!
    そうなのです、グスティンは公爵を継承しての初仕事として、まず膿を出し切ることを考えています。
    セイラが見せしめに使うべき、といった進言を取り入れた上で、この茶番を考えました。
    そしてセイラは伯爵家の犯した罪と切り離し、公的に褒賞を受けるべきと表明する場として活用するつもりでした。

    でも、それを一切の情なく切り捨てた伯爵を見て、祖母の行いを重ねて見たのは当然といったところでしょう。
    同じく賭博狂いの父を持ち、その負債を子が取りなす、という所まで似ている二人ですから、親近感を覚えていたようです。

    オルガスはまさしく忠臣といった感じですからね。
    尊敬し慕っていた先代の正当な後継者として見ていて、彼女こそ自分の主人と認めていたので、ああした態度にもなっていたのでした。
    (実は、やっぱり有能な彼には見せ場がなくちゃ、と急遽追加したシーンでもあります)