攻略スタート
第14話 行動開始らしいよ知らんけど
4月20日…アタシと会って数日立つこの日、いよいよ本格的に動くつもりらしいよ。
「今日から動くぜオレは!」
意気込みはいいけどまずどうするつもりなのかね?
三浦百合子はいいけど他二人はなんかタケを警戒してるしね。
そう考えると三浦から狙うのがいいのかも
「とりあえずスポーツマンかつ勉強のできる男を目指すよオレは」
………まあやってみればいいさ。
確かに二人の候補の好みはそういう人だったしね。
でもまず、話かけて友達になるのが一番だと思うけどね。まあとりあえず最初は好きにやらせてみるさ。
5月2日
まぁまぁ時間たったけど成果は?
「キツイ!二足のわらじはキツイ!」
さっそく根をあげてるよ。そもそもどれも努力してこなかった奴が、いきなり二つもできるわけがない。
とりあえずタケは数日間勉強に運動にと一応頑張ってたらしいよ。でもここいらで限界っぽい
スポーツマンになるために、ちゃっかりと三浦のいる陸上部に入部したのは目ざといと思ったけどね。とはいえ男女で分かれてるからあんま意味ないんだけどね。
「で、オレは思い至りました」
「何を?」
「スポーツマンも秀才もオレには無理と」
あきらめたんかい!
…まあ読めてた事だけども。
「でも彼女作る事はあきらめてないぜ。とりあえずお近づきになれるよう動くぜ。とりあえず大人しそうな佐藤静流を狙ってみるか」
最初に近づく女子としては正しいかもね。
三浦は男女共に人気あって、常に人が周りにいるし武内はタケを嫌ってるからね。
それに二人は狙ってる男もそれなりに多いと聞くし。
言っちゃ悪いけど佐藤はモテるような子には見えないし。
「てなわけで美波、お前この前本借りてたよな?」
友達のスーパーイケメン、美波くんに声かけてる。
「…お前が彼女の視線そらすように言ったときにな。で、代わりに返却してくれるのか」
「おう。オレが待つよう言ったから返却期限過ぎてるけど、そこから会話につながるかもしれないしさ」
「…まあ、そういう事なら。俺も代わりに怒られたくないしな」
と、美波くんは本を手渡すらしいよ。
でもレンタルショップでもない学校の図書本でしょ?金銭発生してるわけでもないし、いちいちがみがみ言わないと思うけど…
◇
図書室。
「わ、悪いんですけど!ち、ちゃんと…期日に返してもらわないと、次借りる人が迷惑なのです!」
…あらま佐藤がプンスカしてるよ。
大人しそうな子だけど本についてはうるさいのかな?
「ははは~ごめんごめん。忘れてて…」
「い、いいですか?本に興味なさそうだからわからないのかもしれませんが、続き物だと置いてないことで焦らされるのホントにいや、なんです!一気に借りちゃえばなんて思うかもしれませんけど、他の借りる人の事を思えばそんな大人買いみたいな事できないんです!人気作家なら読みたい人いくらでもいるんですから!」
う、うわーヒートアップしてるよ。
息継ぎ忘れてない?
「だから週一回の決まりは…」
「ご、ごめんってば!謝るよ…借りた友人が寝込んじゃっててさ…代わりに返却しに来たんだけど…」
…は?何こいつ美波くんをだしにした?
お前が返却待つよう言ったんだろがい!
「た、確かに借りた方はあなたではなさそうですね…貸し出しのサインには美波と書いてます。」
あ~美波くん、ごめん〜埋め合わせでアタシがデートでもしてあげるから〜
…え?お前がしたいだけだろって?
テヘペロ。
「友人の代わりに埋め合わせするからさ。…どう?手伝いでもなんでもするからさ」
「…は、はあ」
なんか引いてる。
あまり攻めすぎるなよタケ、この子はお前に警戒してるんだから…
ん?
タケの奴ギャルゲーアイ起動してたのか…
アタシは見ればすぐわかるらしいよ。
もしかしてなにかヒント出るかも。
あ!選択肢がギャルゲーアイに写し出されたらしいよ!
1 とりあえず図書委員の仕事手伝う。
2 なんでもいいからと広い範囲で手伝う。
3 それよりこの本面白いの?
奴め、どれを選ぶやら…
つづくらしいよ。
次回はどれを選ぶか決めてどうなるか…
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