第6話 第二のヒロイン…らしいよ知らんけど
攻略可能ヒロイン?
どれどれ…
髪長くて顔よく見えないらしいよ。
…でもなんとなく三浦百合子と違って、そんなカワイイ子には見えないらしいよ。
「おーい。何いつまでも突っ立ってるでゲス?」
あ、そうだ三浦百合子の事聞こうとしてたんだったね。
「タケ。とりあえずあの子の事は置いといて話し聞こうよ」
「あ、そうだな」
とりあえず奥の棚付近に向かう。
人気もないしちょうどいい。
「悪いなわざわざこんなとこまで来てもらってよ。えーっと」
「あ、オイラは
「オレは
とりあえず軽く自己紹介したらしいよ。
「三浦百合子の事でゲスよね?」
「そうそう。どんな子なんだ?」
「彼女は男女関係なく、友達の多い子でゲスね。明るくて人当たりも良くて、オイラみたいな冴えない奴にも優しい女の子でゲス」
ふんふん誰にでも優しい女の子ね…
ありがちなキャラクターで、面白みはないらしいよ。
「だから人気もあるし、勘違いする男もあとを立たないでゲスね」
「魔性の女と言えなくもないのかね」
「そうでゲスね。オイラも勘違いしたことあるでゲス」
「な~るほどね。そんな人気者と…ふふ」
ニヤニヤするタケ。
…キッショ!
「でも」
「ん?」
「めちゃくちゃ貧乳でゲスよ」
……………
まあアタシも遠目で見る限り、胸の膨らみ見えなかった。ボーイッシュな見た目もあって一瞬男と思ったし。
「…どんくらい?Bカップとか?」
「いやいや貧乳でゲスよ?それもかなりの真っ平ら。Aカップより小さいくらいでゲス」
「え、Aカップより小さい!?そんなサイズあんの?」
「オイラも女子の話し声聞いただけでゲスから、詳しくは分からないでゲスが…揉む体積というか、膨らみすらほとんどないド貧乳って笑われてたでゲス」
…相当な貧乳らしいよ。
まあ胸の大きさなんてそんな気にする事も…
「…なんかそんなぺったんこだと萎える」
はっ!?
何言ってやがんのこのアホは!?
「サンキュ…」
アホは安野くんに礼言うと、去り出してやがる!マジかこいつ…それだけで攻略する気なくなったのか!?
元々好みじゃないとかならわかるけど…
少なくとも、性格とか聞くほど興味はあったはず。性格の良さや人気も聞いてニヤニヤもしてたくせに…
…ドン引きらしいよ。
「あそこの図書委員も可能だったし、話かけてみっかな〜」
この野郎…もう違う子ターゲットにすんのかよ。
タケのアホは適当な小説を本棚から取り出し攻略可能ヒロインの図書委員の元に向かう。
「えーっと、これ貸し出しできる?」
タケのアホが話かけるが、図書委員は読書してて気づいてない。
「あの~」
「………」
「おーい」
「………」
すごい集中力らしいよ。
全然こっちに気づいてない。
「おい!!聞いてんのか!?」
大声出しながら、机を思いっきり叩くタケ。
女の子はビクッとしてこっちを見る。
驚かしちゃった。
「お、おおおお静かに、お願い…します」
めちゃくちゃビビってるらしいよ。
これ第一印象最悪じゃん。
「あ、ごめんごめん。怖がらす気はなかったんだ。はいこれ」
本を差し出すと、震える手で女の子は貸し出し準備してるらしいよ。
「あ、あのさ君一年?」
「……は、はい……」
「お、オレも何だよね…朝馬って、言うんだけど君見覚えないからさ」
「う、ウチは、その…5組だから、かもしれません」
「あーオレ1組だからか…」
話しが続かないというか、空気が重いらしいよ。まあ女の子は明らかに警戒してるし、仕方ない
「ど、どうぞ、い、一週間以内に返却お、お願いします…」
「あ、あーうん…。なんかごめんね。な、名前聞いてもいい?」
「は、はい。
「佐藤さん…ありがとね」
とりあえず図書室を後にする。
「ちょっと朝馬くん。もうホントにいいんでゲスか?三浦百合子狙ってるんじゃ?」
出てくタケを追いかけてくる安野くん。
とりあえず次はこの佐藤さん調べるのかな?知らんけど…
つづくらしいよ。
次回は佐藤さんについてかな?もしかしたらさらにヒロイン出るかも?
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