10.エゴサーチという劇物





 近頃はマイティ・フレイムも戦力の一人として巡回スタッフに加わっている。

 LDとの戦いも幾度か経験して、少しずつ慣れてきたようだ。

 彼女は油断せず、自ら申請して異災機構のジムで訓練も欠かさない。努力家ないい子なんだけど、それだけに無理をし過ぎないかは心配だ。氷川さんにもそれとなく気をつけてもらうように頼んでいる。

 それはそれとして、ようやく働いているという実感が出てきたのか、涼野さんは前よりもさらに明るくなった。加えて異災所の事情にも興味を持ったようだ。


「東さん、結局リビング・ディザスターってなんなんですか?」


 ある日、涼野さんはシフト表を見ている俺に質問してきた。

 一般には、アレは生きている災害以上の情報がほとんど認知されていない。


「あー、前提として。リビング・ディザスターの本質がどこにあるかについて、俺は情報の波の中心点だと思っている」

「波?」

「うん。レスキュアーとして君達が対峙するLDは生命体だ。ただし生命体の形をとっているだけであくまでも“災害”、自然現象であり、誕生ではなく発生するもの。そして倒した後は死体も遺さず消えていく」


 なので、LDは倒してもほとんど利益をもたらさない。

 もし死骸を資源として利用できていたら、国の機関としての異災機構はもっと長続きしていたかも。


「最近の研究では自然界には人間には感知できないある種のエネルギーのようなものが満ちているのでは、という仮説がある。

 静かな湖面に投げ入れたら波紋が広がる。

 それと同じで、LDは世界に満ちたエネルギーが何かの拍子で波を起こす、その中心点なのではってこと。

 そして各々の固体で特性が変わるのは、エネルギーそのものが情報を有していて、刺激によって中心点に変化をもたらす……んじゃないのかね」


 統合すると、“人間には感知できない世界に満ちた情報を有するエネルギーが、生命としての形を持って顕現したもの”って感じだろうか。

 俺の説明を聞いた、涼野さんはほへーと口を開けていた。


「ま、投じられる石。実体化のトリガーとなる刺激が分からなきゃ、こんな仮説は何の意味もないんだけどさ」

「はー。東さんって、甘々でゆるゆるなだけじゃなかったんですね」

「ひどくない?」


 俺けっこう真面目にお仕事してるんですけど。

 

「でも、毎回シフト表見てるし、書類仕事とか苦手なのかなって」

「得意じゃないのは事実だけどね。一応意味があるんだよ」

「あと、貰った防犯ブザーとか。過保護というか、私ってそんなに頼りなく見えるんでしょうか? いや、心配してもらえるのは嬉しいですけど」


 俺はスタッフ用に防犯ブザーを渡してある。

 ウチの事務所だけでなく、本部に提案して全レスキュアーに持たせるようにルールを変えた。


「一応言っとくけど、涼野さんや白百合さんだけじゃなく、ミツさんやレオンくんにも渡してるぞ」

「えぇ……。その二人を襲う不審者はいないんじゃないかなーと」

「いやいや、本来の目的は発信機だからね?」


 この防犯ブザー、内部に発信機がある。

 なので変身前に捨てるよう義務付けてもらった。

 そうすると戦闘中で余裕がない状況や、急にさらわれた場合でも、こちらからだいたいの位置が分かる。

 加えて紐を引っ張りとちゃんとブザー音が鳴り響く。

 非効率的だって意見もあったけど、俺の過去の経験を持ち出した熱いプレゼンによって通った提案である。


「涼野さんも忘れないでね」

「はい。業務時間外でも常に持っていて、変身前に捨てる、ですね」

「そう。それで、こっちからも非常事態が分かるから」


 過保護と言われたが、俺はそう思わない。

 むしろ逆。非道な行いだと考えている。はっきり言って、囮にするような真似なのだから。


「甘々ってか、普通にクズだよ俺。やだなぁ、大人になるって」

「どうしたんですか、急に」

「ちょっと自己嫌悪。って、それはともかく。マイティ・フレイムさん、コンスタントに勝てるようになってきたんじゃない?」


 巡回スタッフでも、待機スタッフからの緊急出動の際も初戦ほど怪我を負わないようになった。


「それは、はいっ。なんだか前よりも動けるようになってきました」

「なら、よかった。でも、あまり無理はしないでね。どんな仕事でも、慣れてきた時が一番ミスしやすいから。俺も手癖で書類を書こうとすると失敗するんだよ」

「あはは、私も気をつけます」


 敢えて自分のミスを晒すのは、説教臭くならないように。

 今のところ新人の涼野さんとも適度に良好な関係を築けていると思う。

 さんざん脅しているがLDだけならそこまで危険はない。ヤバいのからは逃げる、を徹底してもらえればいいだけだ。


 どのみち、あいつらを殺すのは俺なんだし。


 あとは商売的な観点で考えると、戦闘以外の仕事も回したい。

 そこら辺バランスだよね。個人的には強い正義感をもって戦闘一辺倒でお固くやっていくと、横からの衝撃で簡単に折れてしまう。

 何事もユルいくらいがちょうどいい、が俺の持論です。


「まずは現場スタッフとして慣れることが先決かな。でも今後はインタビューとかイベントのゲストとかの仕事も来るから、それはカンベンしてね。できれば人気レスキュアーに育って正職員になってほしい、ってのが企業としての本心だから」


 お金がないと企業は回りません。

 本当は、市民が正義の味方に感謝のお金を払えばいいだけなのにね。

 守られる側は守られることに慣れたら文句を言い出すのがなんとも。


「それは、はい。私じゃ玲センパイみたく人気出るとは思えないのがアレなんですが」

「いやいや、そんな。まあ、タレント化して人気者になるのは、異能者への忌避や差別をなくす一助でもあるし、頑張ってくださいな」

「差別、ですか?」


 今一つピンと来てない涼野さん。

 純粋というかなんというか。いい子なんだよな。


「どこにも所属してない異能者って普通に怖い存在なの。だって一般の人からしたら、自分よりも遥かに強い力を持った奴らなわけだし。そんで、権利を振りかざす弱者ってのは、一番厄介な加害者だよ。いじめられっ子がいじめっ子をイジメるっていう、よく分かんない構図がけっこう成り立っちゃうのよ」


 LDと戦うのは、異能の価値を示すためでもある。

 レスキュアー制度ってのは異能者の受け皿だ。現行の法律だと異能を使うのは犯罪で、それが免除されるのはレスキュアーだけ。こういう形である程度管理されないと市民が安心できない、ってね。

 だから正義の味方が人気者になるのには一応の意味がある。

 社会に認められないヒーローは、本質的に化物と変わらないのだ。


「……嫌な話だなぁ。私たちは、みんなのために頑張ってるのに」

「しゃーない。てか別にレスキュアーだけじゃなくて、社会で働くってのは基本息苦しいもんですよ」


 偉かろうとヒラだろうと、息苦しさの質が変わるだけ。

 気楽に働けるのは社畜か犯罪者くらいのもんだ。

 肩をすくめると俺と、不満そうな涼野さん。

 と、話しているところに同じく事務所にいたクラッシャーマン・岩本くんが割り込んできた。


「支部長もカレンちゃんも、そんなつまんねー話してないで、違うことで盛り上がりましょーよ!」

「お、岩本くん。どうしたの?」

「いや、人気どうこうの話してたみたいなんで。手っ取り早く調べるのはどうっスか?」


 その手にはスマホがある。

 俺の視線に気付くと、岩本くんはにっと笑ってみせた。


「そろそろカレンちゃんの活躍も世に伝わってきた頃……つまり、エゴサーチっス!」




 ◆




 エゴサーチとは、インターネット上の自分の評判について、検索エンジンやSNSなどを使って調べることを指す。

 自己を意味する「ego」と、調べるという意味の「search」から生まれた造語である。

 実は、支部長としては定期的にやっている。

 所属レスキュアーの世間での認知度とか、どんな方向性が求められているのかを探るのは重要なお仕事だ。

 しかし本人たちがエゴサをするのは反対派です。


「いや、絶対止めといた方がいいよ。アンチの意見とか見つけちゃったらダメージデカいから」

「それは当然っス。だから、本人以外がエゴサするんスよ。例えば、俺はマイティ・フレイムについて調べる。カレンちゃんがクラッシャーマンについて調べる。そんでお互いに褒めてるヤツだけ教えれば、こう思ってくれてる人がいるんだってテンションもあがるっしょ」


 それなら、いいのか?

 考えているうちに岩本くんはどんどん話を進めてしまう。 

 しかも遅番のミツさんと、氷川さんも輪に加わった。


「なんだなんだ?」

「お、ミツさんにレイちゃんも興味ありっスか? なら最初は改造人間ガシンギで」


 ということで、ミツさんが後ろを向いているうちにエゴサをした。

 予測変換で色々出てきたが、[ガシンギ レスキュアー]とか[ガシンギ T市]などの定番のヤツを除いて、面白そうかつ好意的なものだけをピックアップしてミツさんに伝える。


「ミツさん、これ。[ガシンギ フィギュア]が上の方に来てるのはなんスかね?」

「俺のアクションフィギュアの再販が決定したからそれじゃねえか?」


 改造人間ガシンギのフィギュア人気あるからね。

 あと[ガシンギ 塗り絵]なんかも。

 涼野さんも楽しくなってきたのか、積極的に検索をかけだした。


「次は、[ガシンギ かっこいい]、[ガシンギ 強い]。やっぱり、ミツさんは人気ありますね。あれ、[ガシンギ 年表]って?」

「ああ、ミツさんは俺が支部長になる前から活動してるからなぁ。ガシンギの活躍を時系列順に並べたまとめサイトはけっこうあるよ」

「俺のまとめとか恥ずかしすぎんだろ」


 でも、古くからのファンは濃い男性陣が多いので仕方ない。

 そこそこ調べたので、今度は聖光神姫リヴィエールで検索する。


「私?」

「そう。まあ氷川さんの場合は、何となく想像できるけど」


 一番上の検索候補は当然のように[リヴィエール かわいい]だった。

 ウチの稼ぎ頭は、レスキュアーとしてよりもアイドル人気が高いのだ


「さすが玲センパイ。[リヴィエール 美少女]、[リヴィエール スタイルいい]とか」

「私は、そういう売り方をしているせい、かな?」


 そう言いつつも氷川さんはちょっと照れくさそうだ。

 ついでに呟き系のSNSもチェック。

[リヴィエールちゃんの新曲最高! 本業はレスキュアーだから仕方ないけどライブとかしないのかな?]

[リヴィエール写真集はよ]


 まあ大体は芸能活動にもっと力を入れて、だ。

 でもレスキュアーとしても有能なんで、現場でも活躍してほしいのが支部長の本音です。


「あれ? でも[リヴィエール 彼氏 ヒーロー]……えっ⁉ 玲センパイ彼氏いたんですか⁉」

「いないから」


 即座に否定する氷川さん。

 俺は笑いながらこの予測に関する補足をしておく。

 

「これ、聖光神姫リヴィエール名義で出してる楽曲『Dear ヒーロー』だね。去っていくあなたの背中をそっと見送る、って感じの切なめラブソングだから」

「あぁ、なんだ。びっくりしました……」

「俺も、氷川さんに恋人がいると困るかな」


 ぽろりとそんなことを呟くと、氷川さんの目がギラリと光った。


「支部長、それ本当?」

「うん。ぶっちゃけリヴィエールはドル売りだからね。恋人どうこうは売り上げに直結する」

「…………………ふーん」


 たっぷり間をとってから、つまらなそうな反応が返ってきた。

 なぜか隣で岩本くんが「あいたたた」とか言ってました。


「お、[リヴィエール コスプレ]なんてのもあるっスね。あ、これは……」


 本人には伝えられないものがあったようで、岩本くんはこっそり俺にだけスマホの画面を見せてきた。

 そこには[リヴィエール パンチラ]と記されていた。


「まあ、しゃーないっちゃしゃーないっスけどね」

「ドル売りの弊害、かなぁ」

「つーか、レイちゃんレベルになると普通にしててもそういうファン層は出るんじゃないっスか?」

「うん、それは確かに」

 

 所属レスキュアーとか、昔からの知り合いっていう贔屓目ナシでも氷川さんは美少女さんだ。

 昔からの知り合いとして、そういう視線に腹が立たないとは言わない。が、妙な独占欲みたいなのを見せると引かれるかもしれないのでグッと我慢。


「んじゃ、クラッシャーマンくんも行こうか」


 検索。

 初めに出てきたのは[クラッシャーマン 恰好 地味]だった。彼のお手製全身タイツは受けが悪いようだ。

 いきなり伝えられねえ。


「どうせ、俺の場合は地味、とかでしょ?」

「はっはっ、自覚ありか」

「笑わんでくださいよ、ミツさん」


 本人も理解しており、あまり気にしてはいないらしい。

 岩本くんはあくまでバンド『ローグラッド』のベーシストとして大成したい人なので、有名レスキュアーになることには固執していないのだ。


「戦い方は爆発系の異能だから、『リビングディザスターを吹き飛ばす爆発技は爽快』ってのもある。ついでに呟き系のSNSも調べてみると『クラッシャーマンっていい声してるよね』みたいな呟きもちらほらと」

「え、マジ? それ嬉しいかも」

「お、すごい。これ見て、『クラッシャーマンのフィギュアが出ないから自作してみたw』だって」

「やっべぇ、クォリティー高くないスか?」

「コアなファンってのはやっぱりいるもんだなぁ」


 なんだかんだで喜んでいる。

 弱い、という意見もあるけどそこはスルーだね。


「じゃあ最後。マイティ・フレイムで検索」

「な、なんか緊張しますね」


 ついこの間までは模範的女子高生だったから、こういうのは慣れていないのだろう。

 画面を見ないように後ろを向いているが、背中からもソワソワ感が見て取れる。


「お、検索候補一番上は[マイティ・フレイム 新人]、他には[マイティ・フレイム かわいい]だって」

「かっ、かわいいですかっ⁉」


 俺からすると当然の結果なんだけど、涼野さんはかなり驚いているようだ。

 ただ近辺に[弱い]もある。初戦で、単純な膂力特化のLDに追い詰められたのが響いているようだ。

 それは伝えないでおっけー。


「この辺りは順当だね。あとは[マイティ・フレイム 女子プロレス]……あれ、涼野さん、女子プロ団体出身みたいなコメントが流れてる」

「えぇ……」

「プロレススタイルの魔法少女が珍しいせいかな」


 呟きでも[女子プロレスラーだったけど力に目覚めたせいでレスキュアーに転向]みたいなのがまことしやかにささやかれている。

 ただ、他の呟きはおおむね好意的なものだ。


「店が壊されそうになったけどマイティ・フレイムに守ってもらった、ありがとう。すごく強いとは思わないけど、マイティ・フレイムは頑張って戦ってくれてる……だってさ」

「そっか……私のこと、応援してくれてる人もいるんですね」


 感激に少し瞳を潤ませている。

 誰かの力になれたことを素直に喜べる。涼野さんのいいところだと思う。


「なんか、もっと頑張らないとって思っちゃいました」

「いやいや、涼野さんの場合これ以上頑張ったら倒れるから。何事も適度に、だよ」

「分かりました! またジムの予約お願いします!」

「うーん、分かってないなぁ……」


 こうと決めたら揺らがないのもいいところで、同じくらい悪いところ。

 だから、ちょっと心配にもなる。 

 それでも思い付きで始めたエゴサは、モチベーションを上げるという意味では一定の効果が得られたようだ。

 燃えている涼野さんを見ながら、俺は肩をすくめた。





 ◆



 騒ぎもひと段落して、レスキュアーたちは休憩室に戻った。

 そこで俺は改めて検索をする。

 ……さて、エゴサをしているとファンの意見に嬉しくなることがある。

 同時に、アンチの意見に傷付くこともある。

 そして、愛情の強すぎるファンの意見に傷つけられることだってあるのだ。

 みんなといる時には一切触れなかったが、激重なファンからのヤバイラブコールはたくさんあった。

 たとえば改造人間ガシンギの場合。


「改造人間ガシンギ図鑑。なんだこれ、やばいよ。デビューから現在に至るまで、ミツさんが戦った悪の組織、その首領、怪人からLDまで全部まとめてる上に写真も動画もあるよ。なんだよ、勝利ポーズの変遷て。腕の角度が10度下がっている、とか俺ら異災機構でも把握してないよ」


 熱量がすごい。すごすぎて引く。


「なんなのガシンギカフェって。ガシンギをイメージした蟻料理専門店って客来るの? 等身大ガシンギ像を飾ってんですけど。それに、イラストサイトに投稿されてる“俺とガシンギ”シリーズ。ミツさんと投稿者が仲良くしてるだけのイラストが二百点以上投稿されてるよ」


 聖光神姫リヴィエールのファンの場合は、もっとキモさが上がる。


「うわぁ……二次小説サイト『リヴィちゃんとの結婚生活』。いや、こういう勢が一定数いるのは分かってるけどね? 氷川さんまだ高校一年生だよ? イチャラブハネムーンデートはいかんです。うぉ、ポエムっ。氷川さんに向けた140字のラブポエムが尋常じゃなく呟かれてる!」


 ガチ恋勢と呼ばれる方々が、SNSで猛威を振るってらっしゃる。

 ファンスレッドには、


『はぁぁぁあぁぁぁぁん♡ リヴィちゃんリヴィちゃんリヴィちゃん♡ クンカクンカすーはーすーはー♡』


 とか意味の分からない文字の羅列を打ち込む剛毅なお方もおられた。


「マイティ・フレイムは、もう可哀想。ただただ純粋に可哀想」


 だってドストレートに『マイティ・フレイム食い込み画像』とかやられてるから。

 いや、コメントはすごい好意的なのよ? マイフレ最高! 超かわいい! 結婚したい! 関節技極めて! みたいな。

 だけどね、女子プロレスラー系のレオタードって、わりとアレというか。そういうファンの目は避けられない。 


「はぁ、絶対伝えられねぇ……」

 

 でも、頑張っている皆には酷だ。

 俺も見なかったことにして、検索履歴を削除した。

 

 ……地味に一番ひどいのは、クラッシャーマンにはこの手の重度のファンがいない点かもしれない。







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