間話 新米記者フィン・ホフマンの取材記録



「魔力異常の調査って……結局何にも見つからなかったじゃねえか。コンパスは正常だし。光の柱はもう見えねえし」


 はあ、とフィン・ホフマンは大仰に溜息を吐いてみた。


 何日も風呂に入っていないからか、頭皮が痒い。帽子の下が蒸れている。


 ヒトト山の魔力異常の噂を聞きつけて、山の至る所を探りに探ったが結局何も見つからず仕舞い。


 魔力異常が出た次の日には濃霧が出、さらには光の柱が何本も山に落ちたという話もあったが、フィンがその場に訪れた時にはもう何もなかった。


「なんか戦った跡があったが……魔法使い同士で殴り合いでもしてたのかぁ?」


(もしくは、魔法を使える上位の魔獣と戦ったか……)


 そのいずれにせよ。


「痕跡だけじゃ、記事にも出来ねえよ。支局長にどやされんのは勘弁だ」


 支局長のつまらない顔を思い出すだけで気分が悪くなる。


 フィンは彼のことが嫌いだったし、彼もフィンのことが嫌いだった。


 だから、せっかく田舎を救った赤毛の魔女の記事も六面の小さい場所にしか載せてくれなかったのだ。


「結局、なんも見つかんなくってピメの村まで下りて来ちまったし」


 もう一度大仰に溜息を吐く。


 数日は粘って調査を続けていたが、結局何も見つからなかった。


 山道をそれた位置に誰かが野営をしていたと思しき焚き木の痕跡が見受けられたのと、他の場所に魔方陣のようなものが残されていた。


 野営の痕跡は他にも何カ所か残されており、そのいずれも最近設営されたと思われる新しいものだった。


 魔法陣の効果についてはさっぱり分からない。いかんせん、フィンは一般人の無能力者。魔力もなければ法力もない、一人の記者なのだ。


 写真は撮ったが、記事のネタになるようなものでもないだろう。


「……なんか知ってると良いんだがね」


 もし、あの赤毛の魔女ドロシーが順当にヒトト山道を通り抜けていったとしたら、あの村を訪問しているはずだ。


 それに、ヒトト山道で見かけたという光の柱についても何か知っているかもしれない。


 フィンは疲れた足を引きずりながら、ピメの村へと向かった。



 ☆ ★ ☆ ★ ☆



 山の麓にある小さな村。


 それがピメの村。小さな畑で自給自足をしているような、そんな村だ。


 ただの貧乏な村とは異なる点は、小さな菫教会と菫教区が運営する孤児院【菫園】があるところだろう。


 あえて大都市から離れたこの位置に孤児院を設置した理由は知らないが、単純に未来の聖者候補を都会の毒気から遠ざけるためだろうとフィンは睨んでいる。


 聖職者が持つ法力は、自己犠牲と利他的な精神から生み出されている。


 魔力が肉体の状態に左右されるとするならば、法力は精神状態に左右されるもの。


 だからこそ、毒のない静かな田舎に孤児院を構えるのだ。


 清らかな心を持つ、敬虔なヒトア教徒を生み出すために。


「何じゃ、アンタは」


 フィンがピメの村の入り口に到着すると、そんな台詞と不躾な視線が出迎える。


 いつものハンサムな笑顔を形作ると、フィンは懐から名刺を一枚取り出した。


 それから畑仕事を終えたばかりであろう老人の、泥だらけの手に名刺を握らせる。


「オレはミデロ・メールのフィン・ホフマン! ヒトト山で発生した謎の魔力異常と、光の柱事件について色々探ってるのさ。ヒトト山の麓にあるピメの村の皆さんなら、魔力異常について何か知ってたりしねえかって思ってさ」


「はあ、ミデロ……なに?」


「ミデロ・メール。新聞くらい見たことあるだろ、爺さん。その発行元だよ」


 呆れ調子でフィンが言うが、老人はきょとんと合点がいかない様子。


 ピメの村は見ての通り田舎の中の田舎だ。

 もしかしたら、新聞も取らないようなドがつく田舎なのかもしれない。


 名刺を渡した相手が間違いだったか、と自分の選択肢を後悔していたところ、麦わら帽子を被った農夫の一人が話しかけてくる。


「ああ、光の柱って、聖者さまが言ってたヤツだろ?」


「聖者? 時期的に……【菫大教会】の聖者か?」


【菫大教会】が聖者を二人も出したと、全国紙の一面を賑わせたニュースから数ヶ月。


 聖皇国の位置からして、聖者認定を受けた聖職者たちはそろそろリキノトに着いている頃合いだ。


 その聖者が光の柱を生んだのだろうか。


「ああ、聖者さまはこのピメの村にある【菫園】出身の二人でねぇ」


「ふんふん。【菫園】出身か?」


 何やらスクープの予感。


 フィンは懐からメモと筆記用具と取り出すと、耳にした情報を端から逐一書き殴っていく。


 農夫の一人は饒舌に語った。


「何でもヒトト山で二人が野盗に襲われたところを、一人の魔女さんが助けてくれたんだ」


「魔女? もしかしなくても、その魔女って長い三つ編みの赤毛の子か? ドロシー・ローズって名前の……」


「ああ、そうだよ! ドロシーだよ! あんな小さい子が、傭兵業やってるなんて驚いたもんだよ」


 そこで老人が朗らかに笑う。

 なんと、ドロシーもこのピメの村を訪れたのだ。


 しかも、聖者を救っただって?

 フィンの耳がひくりと動く。これは大スクープの大予感である。


 まだこの村にいるなら写真を撮りたいものだ。

 彼女が救ったという聖者を二人合わせて写真に収めたい。


「なあ、もっと聞かせてくれねえか? 赤毛の魔女ちゃんは、今ここにいるか?」


「いや、ちょっと前に村を出て行ったよ。エミリーとセドリックと一緒に、リキノトに行くってね」


(ちくしょう! 無駄に時間食っちまった)


 フィンは山の中を駆け回っていた数日間を呪った。


 どうしてすぐにピメの村に下りようと思わなかったのだ!


 魔力異常にも、光の柱にも、彼女が関わっていると思えなかった自分が愚かしい。


 元魔人を倒してみせた魔女であれば、とっくの昔に下山しているだろうと勝手に思い込んでいた。


「記者の兄ちゃん、詳しい話が聞きたいなら【菫園】のマザー・バイオレットに聞いたらいい。あの人がしばらくお世話してたからね」



 ☆ ★ ☆ ★ ☆



 農夫たちの話を元に、【菫園】の門戸を叩いたフィン。


 間もなく老いたシスターがフィンを出迎え、客室へと通してくれた。


 開いた窓から外で遊ぶ子供たちの歓声が聞こえ、また、風通しを良くするために開けたと思しきドアの向こう側から菫の香りを運ぶ風が僅かに吹き込んでくる。


「ドロシーさんのお話でしたね」


 フィンの目の前に腰掛ける老婆は人好きをする笑みを携えながらそう言った。


 マザー・バイオレットと呼ばれるヒトア教の司祭は、お上品なティーカップに煮出したばかりのお茶を慣れた手つきで注いでいった。


 爽やかでほんのりと甘い、菫の匂いが煮出したお茶から立ち上る。


「さあ、是非飲んでくださいな。ピメの村で育てた万年菫で煮出した菫茶ですよ」


「万年菫のお茶とは、オレも歓迎されてますね」


 万年菫。


 それはこのピメの村でも栽培されている、ヒトア教が品種改良した菫のことだ。


 ヒトア教は花を愛している。かの教団は、聖女ヒトアが好んでいたという一二種類の花々を、時期を問わずに育成出来るように改良したのだ。


 聖職者たちの法力、祈りによって成長を促された万年花には、様々な薬効があると言われている。


 万年菫、万年薔薇、万年百合……と一年を通して育成出来ることから、そのような呼び名が付けられるようになったとか。


 総本山である神皇国は、一二の花々が咲き乱れ、それはそれは美しい情景らしい。


「本当は、ドロシーさんたちにも楽しんで欲しかったのだけれど、乾燥が間に合わなくってね。今日やっと完成したのよ」


 残念そうな口ぶりで、マザー・バイオレットは呟いた。


 それから年の流れを感じさせる口元に、カップを運んで一口。


「うん、とても良い出来ね。さあ、記者さんもどうぞ」


「ではありがたくいただきます」


 湯気の立ち上るお茶に口を付け、その上質な味にフィンは唸った。


 人生において、万年花のお茶を口にしたことは数あれど、ここまで上手い菫茶は初めてだった。


「ふふ、気に入ってくださったようで嬉しいわ。ええっと、それで、そうね、ドロシーさん……彼女はとても謙虚で奥ゆかしい子でしたね。自分はたいしたことなんてやってないって言って」


 もう一度菫茶を口に含んでから、彼女はほっと一つ息を吐く。


 それから、じっとフィンを見つめた。


「なんでも野盗に襲われて大怪我をした聖者二人の手当をして、さらに野盗を追い払ったとか。相手は凄腕の魔法使いだったらしいんですけどね。そうそう、コンパスを狂わせるような強い魔力の結界を張っていたんじゃないかって話もしていたわねぇ」


「なるほどなるほど?」


 フィンは楽しんでいたお茶を受け皿の上にそっと戻すと、メモにペンを走らせ始めた。


 魔力異常の原因は、その野盗連中の策略だったようだ。


 だとすれば、大規模な魔法になる。複数人の魔法使いが必要だろう。


 元魔女か、元魔人か。


 いずれにせよ、聖者たちを用意周到に狙っていたのだろう。


 聖者、あるいは聖者候補たちの旅は、信者のお布施からまかなわれている。


 各教区の大教会の荘厳にして神々しい姿を見て、聖者たちは相当な金を持っていると考えたのだろう。


 フィンはふと山中で見かけた魔方陣のことを思い出した。


 もしかしたら、あの魔方陣は魔力場を発生させるためのものだったのではないか。


 となれば、相手は手練れの魔法使いが数人。最低でも五、六人はいるだろう。


 元魔人が率いていた一般人レベルの野盗とは訳が違う。


 そんな相手から手負いの聖者を救ったいう。


「……流石はオレの見込んだヒロインだ」


 フィンは自分のことのように嬉しくなった。


(オレの目は狂っちゃいなかった!)


「ヒロイン?」


「ああ、いえ、こっちの話です。それでシスター、他にドロシーちゃんに関係する話はありましたか? なんでも良いです。彼女の活躍をオレは記事にしたいんです」


「そうね……他には」


 老シスターが何かを思い出そうと頬に手を当てたところで、「ドロシー姉ちゃんの話をしてんの?」と少年の声が割って入ってくる。


 驚いて声の方を見やれば、開いたドアからひょこりと顔を出す子供たちの姿がある。


 その中で一等目を引く赤毛の少年が、ずいっと無遠慮に客室へと入ってくる。


「あらあら、ダニー。お客様に失礼よ」


「いや、良いです。なあ坊主、ドロシーちゃんについて何か知ってるのかい?」


 フィンが気さくに話しかければ、赤毛の少年はフィンの席の側まで一気に駆け寄ってきた。その後を子供たちが黄色い声を上げながら続いた。


「ドロシー姉ちゃんはオレの命の恩人なんだっ。でけえ蛇を魔法でどかーんって! やっつけてくれたんだっ!」


 そう言って、緑色の目をキラキラさせながら、ダニーと呼ばれた少年は饒舌に語った。


 しかしそれだけでは情報が足りない。


「この子が森で迷子になって、シュガールという大蛇の魔獣に襲われたの。ドロシーさんは身を挺して守ってくださったそうで。それはそれは勇敢に」


「そう、シュガールってでけえ蛇!」


「凄かったんだってー!」


「あたしも見てみたかったなー!」


 少年の言葉足らずな説明を老シスターが補い、子供たちがわあわあと楽しげに話し出す。


「シュガールだって? そりゃまた大手柄だな」


 シュガール。雷を操る大蛇。


 ヒトト山に生息するという話は聞いたことがあるが、まさか、この村の近くにまで下りてくるとは知らなかった。


 もしかしたら、先のヒトト山での騒動がシュガールを麓まで追いやったのかもしれない。


 魔獣は魔力に敏感だ。コンパスを狂わせるほどの魔力異常が引き起こされていたとしたら、大蛇シュガールが異常を嫌って安定している麓まで移動してもおかしくはない。


「凄かったんだ、ドロシー姉ちゃんの魔法。凄い火柱が立って、ごーって! あっという間に蛇を燃やしちゃって」


 身振り手振りで説明をするダニー少年。


 興奮した様子だったが、しばらくすると「それでさ」と急に声を落とし、どこか言いにくそうにもじもじとし始めた。


「ドロシー姉ちゃんがさ、オレに言ってくれたんだよ」


 虎刈りにした赤い髪に触れながら、少年は言う。


「オレの赤い髪が好きだって。だから、オレにも好きになって欲しいって……上手くできるか分かんないけど、オレ」


 そこで少年の緑柱石みたいな瞳がフィンを見る。


「頑張ってみようって思ったんだ。姉ちゃんと同じ赤毛だし……魔力も法力もないけど、頑張ろうって……」


 そしてまたもじもじとし始める。


(ははーん、なるほど?)


 フィンは自分の頬が緩んで来ているのを感じた。


 何とも微笑ましい光景だ。もう二〇代も半ばほど過ぎた自分も、かつてはこのような初々しい時期があったものだ。


「兄ちゃん、兄ちゃん、ダニーのヤツドロシーお姉ちゃんに恋してるんだぜ」


「馬鹿っ! 違えよ!」


「何だよ! ドロシーお姉ちゃんが行った後、めちゃくちゃ泣いてたくせにっ」


「違うって!」


「こらこら、喧嘩はいけませんよ」


 優しい声色で咎めるマザー・バイオレット。


 その対面に腰掛けながら、フィンは必死に記事の内容を考えていた。


 聖者を助け、幼い少年を救った魔女となれば、話題性は抜群だ。


(よしタイトルは――彗星のごとく現れし赤毛の魔女ドロシー・ローズ、聖者とか弱き少年を救う――だな)


 だが、これだけではフィンは満足できない。

 記事なんていくらでも書ける。文章だけでは訴求力に欠ける。


 写真が欲しい。フィンは膝の上に置いた撮影機をそっと撫でた。


 聖者とドロシーの姿を収めれば、説得力は一〇割増しだ。


「すみませんシスター。ドロシーたちは何日前に発ちましたか?」


「つい二日ほど前ですよ」


「二日……だとしたらグラッターの町には着いている頃か? 急げば、リキノトに着く頃には会えるか?」


 脳内に広げた王国の地図を元に、ドロシー一行の順路を想定する。


 ピメの村からグラッターの町までは街道を進めば一直線。いくつかの村や町が点在するが、ヒトト山のような高低差のある険しい道は存在しない。


 二日もあれば、十分グラッターの町に着いているはずだ。早ければもう発っているかもしれない。


 グラッターの町からリキノトまでの道のりは複数のルートが存在するが、おそらくヒトト河に跨がるリキノト大橋を渡る道を選ぶだろう。


 あそこが一番魔獣被害も少なかったし、途中、挟まる村や町の数も多い。


 大都会リキノトが近づくにつれて、村や町も活気づいてくる。人気の多い道の方が野盗の心配も少なく済むはずだ。


「取材に応じてくれてありがとうございます。お茶も美味しかったです。ごちそうさまでした」

「まあ、もう行ってしまうのですか?」


 菫茶を一気に飲み干すと、フィンはじっとしてはいられないというように立ち上がった。


 メモと筆記用具をポーチに詰め込み、それから大切な相棒である撮影機を両手に握る。


「最後に皆さんの写真を一枚撮らせてくれませんか、シスター」


 フィンの言葉を耳にすると、子供たちの目が一斉に輝き始めた。



 ☆ ★ ☆ ★ ☆



 老いたシスターの周囲を子供たちが楽しげに囲む姿。


 その場面を切り取った写真を片手に、フィンは満足げに頷いた。


 この写真を新聞記事に使うことがあるかは分からないが、フィンにとって大切な思い出の一枚になることは確かだろう。


 写真中央で満面の笑みを浮かべる赤毛の少年を見下ろしながら、フィンは小さく息を吐く。この少年が作るような笑顔が、この国に住まう全ての人民が浮かべられるような、そんな世の中になって欲しい。


「記者さん、よければこれを」


 さあ、そろそろ孤児院を出ようか、と支度を終えたフィンの元に投げかけられるシスターの声。


 彼女の皺だらけの手には、小さな包みが握られていた。


「これは?」


「出来たばかりの菫茶ですよ。記者さんはリキノトに向かわれるのでしょう? もし、エミリーやセドリック、ドロシーさんとお会い出来ることがあれば……これを渡して欲しいのですよ。彼女たちに、一度は飲んで欲しかったから」


「分かりました。必ずや届けましょう」


 仄かに菫の香りを漂わせる包みをポーチにしまうと、フィンはにか、と自信のトレードマークでもある白い歯を見せて笑ってみせた。


 この笑顔を見せれば、女子は年齢を問わずに何時だって顔をほころばせたものである。


 例外として、赤毛の魔女と銀髪の魔女候補生がいるが。


 ふふ、と老シスターは何やらおかしなものを見るような笑みを浮かべた。


 例外が一人増えてしまった。


「さて、リキノトまでまだまだ距離があります。気を付けてくださいよ。貴方、旅をするというには、あまりに心許ない装備をしていらっしゃるから。護衛もいないのでは……」


「ああ、大丈夫ですよ」


 そう言って、フィンはまたしてもにかっと笑っては続ける。


「オレの手元には帝国製のいい玩具がありますから」


 腰元をぽんと叩いて、フィンは自慢げに胸を張った。


 フィンが一人、ヒトト山を越えられたのも、この玩具があってこそ。まあ、運良く使う機会がなかったのだが。


「まあ、高価な帝国製のものをお持ちとは……だとしたらやはり貴方は高貴な身分のお方なのね。とてもお上品なお茶の飲み方でしたから……」


「あ、あはは。何か勘違いしていますよ、お嬢さん」


 フィンは帽子を被り直して、言った。


「オレはただの一王国人。ただマナーを守っただけですよ。美しい乙女の前ではしたない所作を見せては、貴方たちの神様に失礼でしょう?」

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