第9話:藍原 悠人。

僕のプロフィールなんか読みたくなでしょうけど、ないよりはあったほうが

分かりやすいと思いまして。


僕の名前は、藍原 悠人あいはら ゆうと 身長は173センチ、体重は55キロ

くらい、痩せてるほう。


仕事着以外、普段はTシャツとジーンズ。

容姿は世間的言うところのイケメンって部類に入るんだろう。

うぬぼれじゃないけど、ひいき目に見て、自分でもそう思う。


そう言うとちょっと嫌味に聞こえるが、うそはつけないからね。

自慢じゃないが女性からはモテる。


それも年上が多い。

街を歩けば、女性の熱い視線を感じることがよくある。

ビンビン感じる。


凛とデートしてる時も 「ねえねえ、さっきの子、悠人のこと見てたよ」

って言われる。

同時にヤキモチも焼かれる。


以前、女性がたくさんいた理容学校に通ってた時もよく告られたりしたが、

モテるってのも贅沢な悩み。


あとは・・・趣味はバイク。

バイクには一度だけ、凛を乗せたことがあって 事故りそうになったから、

それからは凛を乗せるのをやめた。


国道をタンデムで走ってた時、県外ナンバーの保冷車に煽られたからだ。

僕たちのほうに幅寄せしてきて、危うく転けそうになった。

そこは僕の完璧なテクニックでカバーしただが・・・ほんとはビビった。

だから、乗せない・・・凛以外にも誰も乗せない。


仕事は現在看板さんに勤めている。

今までの仕事は理容師をインターンも含めて二年やった。

結局、接客が苦手だった僕は、カリスマにはなれず3年持たずに止めた。


で、プー太郎をしてる時、親戚のおばちゃんが


「あんた、絵を描くのが上手だったよね・・・看板屋行く気ない?」


なんでもいいから働かなくちゃと思ってた僕は、 おばちゃんに紹介して

もらって看板屋に入った。

でもこれが以外と合ってたみたいで、僕の才能がそこで生かされた。


思えばこの会社に入らなかったら凛とも出会ってなかったかもしれないって

思うけど・・・でも、それはすぐに否定した。

もし、ふたりが別の道を歩んでいたとしても、 ほんとに運命の糸で結ばれて

るなら、きっとどこにいたって僕と凛は出会っていたって思うから。


だから僕たちは必然的に出会うように運命づけられていたんだって思う。


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