第39話 心のモヤモヤ

 美華・唯愛「ただいまー!」

コンビニから二人が帰ってきた。


 知華さん「さっきあれだけ食べたのにこんなにも買ってきたの?」


 美華「いいじゃーん!美味しそうな物がいっぱいあったんだもんっ!ねっ!唯愛っ!」


 唯愛「うんうんっ!それに亮さんの冷蔵庫、本当生活最低限の食材しかなかったから、一人でも大丈夫なように、置いとけれる食材も買ってきました!」


 亮「まじかよっ!そんな気を使わなくてもさ~!」


 美華「それに私がついでに明日のお弁当も作ってあげるから楽しみにしててねっ!」


 小春さん「おお~!いつもコンビニのおにぎりで済ませてる亮さんからしたら幸せねっ!」


 美華「でしょ~!ちゃんと栄養とらないとっ!」

そお言って彼女は、荷物を整理するやいなや、台所に行きお弁当作りを始めた。

彼女のお弁当が仕事場で食べられるのは本当に嬉しい事。


 ”少し恥ずかしいが...”


 そして、二人が帰ってきたところで最後、話をする。


 亮「知華さんは今後どうしていくのですか?」


 知華「はい。とりあえず、今日美華とずっと話をしていて、美華の家に住ませてもらう事にしました。最近仕事も辞めたので、少しずつですが、新しい職場探していきます!」


 美華「困った時は姉妹なんだから、助け合わなきゃだもんねっ!」

奥の台所から彼女の元気な声が聞こえた。

そう。

こういう時、元気に支えてくれる人がいると本当に嬉しい。


 俺は一人っ子だけど、親友と呼べるやつがいた。


 ”海”というやつが...。

あいつに対しても力になってあげたかった。


だが彼女は俺以上にお姉さんの事を支えてあげたいという気持ちがあるのだろう。

自分の事よりまず大切な人の事。


 やっと、心の中のモヤモヤがとれた俺。


 亮「そうか!よかったよっ!本当に!」

こうして考えてみたら、何にモヤモヤしていたのか自分でも分からなくなってきていたが、俺は美華がこうして今、お姉さんと再会し、仲良く話ができなかったりしたらどうしよう。と思っていたが、今本当に楽しそうでよかった。


 ”小さい頃から今でもずっと知華さんの事は変わらず好きなんだろうな...例え途中で離れたりしていても...唯愛ちゃんと同じ気持ちぐらいに...”


美華姉妹を見る事で、愛の深さを知った俺。


二日に渡り、ようやく俺自身の気持ちにも穏やかになってきていた。

これで皆仲良く平和に暮らしていけると思った。



はずだった...

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