第36話 パンク前進
気づけば朝8時。
泣き疲れていた、美華とお姉さんはソファーで二人で寝ていた。
今日は仕事の俺。
準備している音にも全く反応せずに寝ていた二人に対し、置き手紙を残した。
"気が済むまで、ゆっくり話して下さい!俺は仕事行ってきます"
合鍵を1個手紙の上に置き、家をでた。
"一応小春さんに連絡いれとくか..."
そう思い、ラインを開き、今日は美華が仕事なのかを確認した。
亮 "おはようございます!美華ちゃんは今日仕事?もし仕事だったら遅れるかもだし、最悪行けないかもだから連絡しときます!"
するとすぐに既読がつき小春さんから返事がきた。
小春さん "亮さん!おはよっ!その感じのテンションだと何かあったみたいね...美華ちゃんは今日休みだから、大丈夫!"
ラインの雰囲気で何かあったとすぐわかる小春さんも凄い。
とりあえず彼女が休みだと言う事を知った俺は、軽く返信をし、仕事へ行った。
そして、お昼過ぎ...
かなり眠い。
朝まで一睡もしてないのは、大学生以来だ。
眠たいのもあるが、彼女達の事が頭から離れず、仕事にも全く手がつかない。
"この先どうなって行くんだろう...そう言えば、原因を聞くことに必死で姉さんの名前すらも聞いていなかったな..."
そんな事を思いながら、行きしなにコンビニで来たオニギリと栄養ドリンクを飲む俺。
七瀬課長「亮さん!疲れてるみたいだけど大丈夫?」
亮「...はい!大丈夫すよ!少し一気に頭に情報が入り過ぎちゃいました。パンク中です!」
七瀬上司「昨日美華ちゃんと一緒に帰ったって唯愛から聞いたよ!連絡するねっ!って言ってたのに美華ちゃんから連絡ない。って言ってたから、亮さんといい感じになってるのかなぁ?って言ってたよ!」
亮「いい感じとゆうかなんと言うか...変な意味じゃないすよ!でも彼女にとって大きな一歩が踏み出せるかなって感じですかね!」
そう。
まだまだこれから。
後は二人が今後どうしていくかとか、美華の事聞いたりとかしないといけない。
その後も昼から仕事に集中できなかったが、何とか無事今日は、定時に帰ることができた。
二人がいる為、まっすぐ家に帰ろうとしていたが、小春さんと唯愛ちゃんにきちんと説明を入れないといけないと思い。途中喫茶店に寄ろうとする俺。
すると...
"えっ?臨時休業?"
今日店は閉まっていた。
まさかと思い、慌てて自分の家に戻る俺。
玄関を開けるとそこにいたのは...
美華、美華の姉さん。そして唯愛ちゃんに小春さんが楽しそうに話をしていた。
美華「あっ!亮さん!おかえりー!」
小春さん「おじゃましてまーす!」
唯愛ちゃん「お姉さん!何か一緒にご飯作りますか?」
おのおのが自由に話していた。
"なんで!なんでこんな独身男の部屋に女子4人もいるんだー!"
一瞬この状況にビックリしたが、皆が笑顔でいることに少しホッとした俺。
"俺ができる事は、これぐらいかもな..."
そう思い、その中に溶け込み、皆で楽しくご飯を食べた。
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