第11話 俺支えれるのか?

 まぢか...と思った。


 亮「そっそうなんですね...」

もっと心の中では驚いてるはずなのに、とりあえずいつもの雰囲気を出しながら返事をしてしまう俺。

この性格も嫌だ。


 小春さん「はい。元々女性が好きなのか、唯愛ちゃんだけ、たまたまそうなのかはわからないですけど...でも美華ちゃん見てたらわかります。唯愛ちゃんの事がどれだけ好きか...」

なかなか現実として受け止める事ができず、カッターシャツの下に着てる肌着に、かなりの速度で冷や汗が染みていく俺。

そしてあることを聞いた。


 亮「海が...海が唯愛ちゃんと付きあってたのは大丈夫だったんですか?」


 小春さん「はい。それは大丈夫だったみたいです、恐らく...。前、美華ちゃん、私に言ってました。私より唯愛の事、好きなのは海さんぐらいだって...それに海さんも美華ちゃんの事ある程度は知ってたと思いますし、その事もしっかり受け止めていたと思います。二人が付き合うってなった時、海さんが美華ちゃんの所にまず来て、2人で話したって言ってましたからね...」


 亮「そうだったんですか...」

一瞬落ち込む俺。

だが、落ち込んでしまっていたが、それと同時に彼女の事を支えてやりたい、守ってあげたい、幸せにしてあげたいと言う感情が同時に芽生えてくる俺もいた。


 亮「話していただきありがとうございます。初めはビックリしましたが、考えてみれば別に女の子が同性を好きになるのはある事ですからね。それより、過去に何かしらのトラウマがありとかでそうなってるんだったら、俺が力になってあげたいなと思いました。だから任せて下さい」


そう。


俺は決心した。

おせっかいなのかもしれないが、俺は明らかに美華に出会い毎日が楽しくなった。仕事もなぜか、やりがいを感じれるようになった。それもこれも全部彼女のおかげ。


仕事の合間に彼女のいる喫茶店に行き、少し会話をするだけで、その後の仕事のはかどりが以前に比べ、まるで違う。


 "俺が支えてやる!.......いい迷惑かもしれないが!"


小春さん「そお言っていただきありがとうございます。私もサポートしますから、何かあったら言ってくださいねっ!」

そお言って俺たち二人はこれから美華の過去を探る事になる。

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