第3話【異変】
いったい……何なんだ…
「ショウ…ラトのことで、何かほかに覚えている事はあるか?」
「そう…ですね……覚えているのは、声ぐらいです…」
「そうか…」
「すみません…無理に思い出そうとしてしまうと、何故か頭が痛くなって…」
やっぱり…おかしい、なぜ"兄"という存在が、人形のショウに居るのか…まるで…
人形になる前のような……
よく分からないが、生前?的な何かみたいな感じだなと…
「……まぁ…このことは、置いておくか……」
「?マスター、ひとつだけ……お願いしたい事が…」
「なんだ?」
「えと……兄に、1度でも…会ってみたいです……」
声しか手がかりがない状態、そんな状態で探し出すのは困難、そんなので、探し出せるだろうか。
「難しいな……だが、ショウの頼みなら…探してみよう。」
「本当ですか?!あぁ……ありがとうございます!!!」
さて……どうするか…
「声の特徴は、他には無いのか?」
「えーっと……僕の声よりちょっと低くて…礼儀正しいというか……僕にとって…本当に大切な存在で…とても大好きな存在です」
モヤッ……
「?……モヤッ?…」
「ん?どうしたんですか?」
「あ、いや…なんでもない」
なんだ…今のモヤ………まぁいいか…
やっぱり…声の特徴を知っても…分かるわけないか…。
これからどうするか……。
「マスター、マスターの事も知りたいです。」
「俺?俺の事はいいよ…大した話でもない」
「そう…ですか……それでも知りたいです!!!」
「……また、今度な…」
「はい♪」
とにかく今は、少しでもショウの兄の手掛かりを増やさないとな……そのためには…少しでもショウを知らないとな…。
「はぁ…やることが多すぎてあったまいてぇ…」
「大丈夫ですか?マスター?」
「ん?……ちょっと…体調がわりぃ…すまん。」
龍牙の体調がおかしいがため、2人は少し休むことにした。
「わりぃ……少し…ね……る……」
すやぁ…
「マスター…寝てしまった………なんか、可愛いですね…マスター…。ふふっ♪」
「ふわぁぁ………僕も…ねます……か…」
スリープモード、開始……
「ふふ……どうやら…会えたみたいだね……ショウ…近いうち…会いましょうね♪龍牙…私の可愛い…ショウ。」
━━━━━━━ 次の日 ━━━━━━━
「ん…おはよ……ショウ…」
「おはようございます♪マスター♪体調は、大丈夫でしょうか?」
「あぁ、大丈夫だ、…………ショウ、少し、散歩しに行かないか?外に空気が吸いたくてな。」
「!!はい♪」
朝の散歩、ちょうどいい風と、眩しく輝く朝日が…龍牙の寝起きの脳を起こさせる
「…………」
「マスター?」
少し、心当たりがあった、そう…ショウに会う時、いや、会う前に会った…あの黒い服のまとった人物…ここに行けと、導くかのように言ってきた…あいつの事…
あいつは…いったい、誰なのか……
「……もしかしたら………」
「マスター?おーい!!」
「あぁ……すまん…」
「マスター……最近ボーッとすることが多いですね…」
「あぁ……そうか?」
そういえば…最近は考え事も多く、無意識に……ボーッとしてるような気がする…
「最近…調子が悪くてな、すまんな。」
「そうですか…無理はしないでくださいよ。」
「……してないから安心しろ…」
…………ショウにも、いずれ話さなきゃならないな…俺の事と……俺の…
病のことも……な……
第3話【異変】終
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読んでくれてありがとう♪
まだまだ頑張って見るから、これからも応援よろしくお願いします(>人<;)
続きの展開も、楽しみにしててね♪
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