第1話【不思議な人形】

「……ここか…」

黒い服の人から渡された地図、そこはとても古びた廃墟だった。


「不気味なとこだな…」


龍牙は恐る恐る中へと入って行く。


「暗いな…」


真っ暗で、電気も通ってないようだ当たり前か、そこは廃墟だから。


「……進んでみるか…」


奥へ奥へと進んでいく、足元は悪く、蜘蛛の巣や雑草などが多い。


「……やっぱ、何もねぇじゃん。」


帰ろうとすると、1つの光が見えた。


「青い?光?…」


不気味な光だ、それに、電気も通ってないのに、そこが光るのは明らかにおかしい。


「やっぱりおかしい……帰るか。」


帰ろうと1歩歩くと、ふと、黒い人の言葉を思い出す、まるで導くかのように。


「龍牙よ…君はいずれ、必ず大事な人に会う…自分にとって1番大切で…とっても大事な…そんな人に……」


「………」


大事な人、その言葉が、どうしてもひっかがっていた。


「行くか…」


結局、様子を見に向かう。


「ッ…!!」


そこには、腕や足が取れている、"人形"らしき物が

青い光の放った、よく分からない機会の中に入っていた。


「なんだよ…こいつ……」


ピピッっと音が鳴る


「ッ!!」


すると、電源が落ち、人形が出てくる。


「うわああ!!って……あれ…そっか…人形だしな…」


急に襲ってくるかと思ってビビった龍牙

でも、普通の人形なため、動くことはなかった。


「……」


再び龍牙は黒い人の言葉を思い出す。


「……もし、こいつがそうなら…」


龍牙は昔っから物作りが上手く、とても器用だった。


「直して…みてもいいかもな…」


龍牙は少しでも、その秘密を知りたい。

あいつの言っていた言葉の意味を知りたい。

そんな思いもあって、龍牙は直そうと決意した。

「しっかし…妙な機械だな…」


電力は通っていないはずなのに、性能は落ちておらず、何故か全て無事で、動く。

こんな技術が進んだ機械は初めてだった。


「研究しがいがあるな。」


いつの間にか龍牙は没頭してしまい、どんどん作業を進めてく。


そして、数日後。


「はぁ……つっかれたぁ……でもこれで…」


何度も失敗はあった、けど、何故か楽しく作業ができた。


「さて、今度こそ成功…してくれよ…」


ウィーンと音とともに、AIの声、起動音が聞こえる。


「プログラム確認…プラン162、開始」


次々と動いていく機械、ついに、完成するんだ。

シューっと音がした。


「頼む…動いてくれ…」


次の瞬間、人形の目が開いた。


「……ここ………は…?」



第1話【不思議な人形】終


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読んでいただきありがとうございます♪

やっと1話ですね笑

色々とまだまだ未熟ですが、これからもよろしくお願いいたします(>人<;)

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