困じたる吾慰まむとて富士の山の夕(ゆふべ)の化粧(けはひ)して待たむとや

(2023-11-02)


例の如く、SNS上にて相互フォローさせて頂いておりますユーザーさんのご投稿にヒントを得て、一首詠んでみました。


(もう本当に、「知り合い頼み」もいいところでして、

そのうちに、立って寝なければならなくなるかもわかりません…)



その方は、ご出張で、東海道新幹線で静岡よりも西へおいでになったそうなのですが、大層気骨の折れることの多くていらしたのだそうで、

そのお帰りの道中の新幹線で、ふっと窓の外を見ると、非常に美しい富士山の姿が、…と。


ご投稿には写真も添付されていたので、拝見しましたが、本当に美しい夕映えの富士山でした。


富士の浅間神社の御祭神は「木花之佐久夜毘売」ですし、

美しい女神が、自分の姿に気が付いた人に、そのご褒美として、その人の疲れを癒す為に、夕映えで化粧を施していたのでは、…と。


なので、この歌の先行形では、

「君」を主語に据えて、拵えて(「詠んで」…と自作に対してフランクに使うのは、いまだに何となく気恥ずかしく、少々抵抗があるのです。これは慣れの問題かとは思いますが…)みたのですが、


こちらに収録するに当たり、主語を「君」か「吾」に替え、

他にもあちこち、ちょこちょこと手を入れました。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る