第5話 誤解は早めに解こう
『公園にいたよな?覗いてたよね?』
『うん…』
やっぱりな。
公園の出入り口にいて俺と
俺をスーパーで見かけて声をかけようとしたら、金澤さんが先に俺に声をかけた為、どうしようか困り果て、どこかへ移動したから着いていって様子を見ていた。
ということのようだ。
なるほど、悪気はなさそうだ。
『ちょっと気になって…ごめんなさい…』
謝らせてしまった。これはまずい。
『いや、別にいいよ。悪気はないんだし』
その後に金澤さんとは小中一緒だった顔見知りだよと伝えると、驚いた顔のスタンプがきた。
『えっ?本当に!?』
なるほど。予測すると勘違いしていたかもな。
初恋でもなんでもない、ただの顔見知りなのだから。
『そっか、分かった』
何を分かったのかは分からないが、まあ誤解は解けて良かった良かった。
※
初恋の人かと思って泣いていた。
けど全く違う。同じ小中だった人だった。
安堵の涙が流れる。
ライバルなんていたら私なんかは勝てない。
あの人、美人系だったから、本気のおめかししたら綺麗に可愛くなる。
私なんか平凡過ぎて自信をなくす。
本当に良かった、まだまだチャンスはある。
好きが膨らんでいるのは分かっているからこそ、努力を怠ることなく磨かないと。
絶対振り向かせるんだから。
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