本当の〝キス〟



--------------ドン!




と、キスに耐えられなくなった私は、

思いっきり潤希を壁の方に押した。




「い゛っでぇ、」




すると、目の前には、

頭を押さえて、痛そうにする潤希の姿。




「.........っ、じゅ、潤希、ごめっ、」




〝流石にやり過ぎた〟そう悟った私は、

慌てて起き上がりながら謝ると。




──────グイッ!と。




でも、優しく潤希に引き寄せられて、

あっという間に、腕の中にいる私。




「ごめん、雅音。

俺、お前に好きなやついるって聞いてっ、

どうしていいか分かんなくて、〝キス〟した」




私を抱きしめながら正直に話してくれた潤希。




「.........っ、そんなの、簡単だよっ、

潤希の本当の〝キス〟は私だけにしてっ、」




私はそう言って、頬を赤らめながら、

ほんの少し顔を上に向けて。




潤希の腕の中から、

──────ちゅっと、頬に〝キス〟をした。




すると、私の行動に驚いたのか潤希は。




「お前が教えてくれんの?本当の〝キス〟」




そう言って、いつも通りの、

イジワルな笑みを浮かべて私に〝キス〟をした。






fin.

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本当の〝キス〟 二宮みぃ。 @2nomiya_mi

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