第3話
何とか家に帰り、面接をしようとするとどうやら必要無いらしい。
詰まるとこあれだ、データを集めて性格のシュミレーションをするんだろう。
パーソナルコアの番号を入力すると直ぐにデータが送られてくる。
「ふむふむ.....草原かな?このデータ。家があって、川もある。畑も出来そうだな......場所変更も必要なさそうだ。」
了承のボタンを押してヘッドセットを装着するとベッドに横になる。
「ペアリング開始」
─起動します......プレイヤーIDと生体反応を確認....完了しました。お帰りなさいませ─
「これか.......プレイヤー名前は.......うん、シトリでいいか。」
─ソフトを起動します。スタンバイ完了、リソースを再生。5.....4.....3.....2....1....─
風が頬を撫でる感覚に目を開くと家が目に入った。
どうやらここが例のデータらしい。
「あの家にAIが居るのか?」
周囲には本当に何も無い。
土地がポツンとあるぐらいで建物はあの家だけ。
石があるので後で拾っておこう.....AIがどんな大きさか分からないが、裸足かもしれないし刺さると不味い。
家はしっかりとした造りで頑丈そうだ。
けど.....
「家でけぇな。沢山育てる系か?それか調整の機械の都合か.......まぁいいか。お邪魔しマース」
内装はシンプルだ。
二階建てでソファーと本棚、キッチンに机と椅子があるだけ.....食器やら調理器具もあるので多少なりとも生活は出来るだろう。
んで.........
「誰も居ねぇのかな。気配がないし使ってる感じがしない.....」
出かけてるのも可笑しいし......探索するか。
一階にはほぼなんも無いし、居るとしたら二階か?
音がしたら降りて来そうなもんだが。
疑問を抱えながらも階段を登る。
「......滑り止めに手すりもあるな。小さいけどフェンスっぽいのあるし、え??まさか、子供...?」
部屋を見て回るも誰も居ない。
カーテンとベッド、机と椅子にタンスがあるだけの簡素な部屋だ。
最後に残すのは一部屋のみ.......ここに多分AIの子が居るはずだ。
一応、一応ノックはしよう。
礼儀、大事。相手神様だよ.....AIだけど。
「お邪魔しマース........っと???」
俺の目に入って来たのは二つの卵だった。
「え、神様って卵生なの?」
﹎ ﹎ ﹎ ﹎ ﹎ ﹎ ﹎ ﹎ ﹎ ﹎ ﹎ ﹎ ﹎ ﹎ ﹎
▼やせいのさくしゃがこちらをみている
▼かみさまはらんせい
▼へけっ
▼はーと
▼かんそうなげる
丁度いい文字数とは.......選挙の時期だと思うと絶望ですね、お昼寝の邪魔しないでくんろ...
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