第2話

ぼんやりとしていると、色々と見えるものがある。


例えば、今海へと走った同級生達。

VRに入り浸っているのに身体は至って正常である。


どうもよく分からないが、VRMMOの中で動くとリアルの肉体にも影響が出るらしい。

足の発達具合や踏み込みから剣を使うのかもしれない、後は盾役か.....


俺は必要以上の戦闘はしたくないタイプなので肉体には特に影響が無い。



「おーーい!!ミユキチー!!」


「うわ....うっせえ。」


「バレーしようぜぇぇぇぇ!!!!」


「バイト教えてやるからさ。」



!!バイトだと?!今、山田の奴はバイトと言ったか??



「おっけー、お前らボコす。特に山田。」


「おい!何バイトの鬼起こしてんの???バカかお前?!」


「ふっ.......ごめんぴ。あとミユキチ!俺佐々木な?!」



俺は家族との約束でゲームは自分のバイト代から出すこととなっている。

つまるところ、「バイトの鬼」ではなく「ゲームガチ勢」だ。

異論は認めん。



「バイトって内容どんなだよ。吐け!!」


「うおっ?!」


「ボールの回転可笑しすぎだろマジでぇぇっ!!」



吐け、吐かないなら転がってろ精神で打ち続ける。

体感にして10分、実際は5分の試合を終えて俺は遂にバイトの話を手に入れた。




「アレだよ、AI育成のバイト。何か神様系のAIの予定らしい。」


「なるほどな......育成か。」


「あっ、それ知ってる。結構受けてるやつ多いよな〜。」




AIの育成は中々に儲かるバイトだ。

場合によってはどこかしらのVRMMOで会うこともあり、1種のゲームとして人気である。



「うし、受けてくるわ。情報共有サンクス」


「えっ、今からかよ」


「当たり前だろ。思い立ったが吉日ってやつ。会社の名前は?」


「あー何だったか.....あっ、アレだ。フォーコン!何かカッコイイよな!」




ふん.......確かグラフィック良いとこだったよな。......やろう!



コレが、最初の選択だった。




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▼やせいのさくしゃがたおれている



▼はーと

▼こうげき

▼なにしとんの

▼ばいとのおに

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