この章の人物紹介

 

この世界の住人は預かり知らぬことであるが、実はステータスオープナーによって読者は彼らのステータスを知ることが出来る!

見よ!


 [凡例]

 のんきな・エルフ太郎 ※現在明らかになっているこの人物の姓名

性別と年齢:※性別と年齢と年齢の補足

種族:※この人物の種族

文化:※この人物の生まれ育った文化、帰属する民族・文化集団など

武勇:     交流:

管理:     学識:

※この人物の現時点での大まかな個人的資質、超苦手、苦手、普通、得意、超得意の五段階評価、時折謎に上下する

※武勇は戦闘力、交流は外交力、管理はなんか、こう、商才とか……? 学識は知恵と知識である

大事なもの:※この人物が人生において、あるい最近、大事にしている物、事

【コメント】

※この人物の概要、近況など

【小話】

※この人物に関するちょっとしたお話

 

 ステラ

性別と年齢:女 48歳(人類種換算で成人前後)

種族:エルフ種 ハイエルフ

文化:チェヘマ族

武勇:普通   交流:普通

管理:苦手   学識:得意 up!

大事なもの:お金ください!

【コメント】

実は簡単な錬金術が使える事が判明。エルフシュガーは禁止薬物だが身体的にはさほど危険はない。身体的には。精神的にはもちろん害悪。

エルフでないなら使用はやめておこう。

【小話】

 ステラはアカネに怒られていた。

「やっぱりアカネさんが舐めちゃったんですか!?」

「そうだよ! こんなもん渡してさ! 中毒になったらどうすんの!」

「すみません、エスメラルダさんの荷物に忍ばせるつもりだったんです」

「とんでもない事になっちゃったんだから……そう、あのヤバい感じ……ヤバい感じになっちゃったんだよ!?」

「本当にすみません。私は嗜まないので今後は二度と作らないと思います」

「……二度とって事にしなくてもいいんじゃない? ほらもし、例えば何か役に立つかも……」

「駄目です」

「いやでも」

「駄目です」


 ジロ

性別と年齢:男 27歳

種族:獣人種 狼人ろうにん

文化:扶桑、シジマ

武勇:得意   交流:普通 up!

管理:超苦手  学識:普通

大事なもの:身近な人々は家族のようなものだ

【コメント】

お偉いところの出なのかダンスはお手の物。

この世界では、東方世界の貴族でも西方のダンスを練習する。逆に西方の貴族も東方の作法を学ぶ。世界が繋がってしまっているためだ、すごいたいへん。

【小話】

 舞踏会の翌日、ステラはジロにねだっていた。

「私とも踊ってくださいよジロさぁん!」

「ステラ、お前は踊れるのか」

「踊れません! 教えて下さい手取り足取り!」

「わかった。じゃあまずはシュッと立て、ステップはスッと足を出し、スタタンと。バッとやって、ダダッと動くと格好がつく」

「……?」


 アカネ

性別と年齢:女 16歳

種族:人類種 和人

文化:日本、西国

武勇:得意   交流:普通

管理:得意   学識:得意

大事なもの:エルフシュガー……駄目!エルフシュガー駄目!!

【コメント】

白い粉を見ると……なんだか胸がソワソワする! めっ!

【小話】

「はぁ、やっぱりタナカくんと一緒にいると落ち着くなぁ」

「え、えっ? そうなんだ、それは良かった」

「だってさ、ジロさんもステラも時々アレ? ってなる時があるしさぁ。ほら、やっぱり中世人って感じ……」

「そうなんだね。僕はまだそういう人には会ったことがないけど……」

「えー! まあでも、せっかくだし絶対旅して色んな人に会ったほうが良いよ!」

「う、うん…………もしそういう旅に出るとしたら、一緒に来てくれる?」

「え、なんで? 大丈夫だよ! タナカくんの祝福チートは少なくとも食いっぱぐれないし!」

「そ……そうだね……」

「険しい旅になるかも知れないけど、頑張ってね、タナカくん……!」

 取り付く島もないと思うタナカであった。


 ウルバン

性別と年齢:男 36歳

種族:獣人種 砂猫人さびょうじん/クォーターエルフ

文化:マジャーリー族/イスタンティノープル

武勇:普通   交流:苦手

管理:得意   学識:得意

大事なもの:友人というものは良いものだな……

【コメント】

猫のおじさん。珍しい兵器を見ると構造を知りたくなるタイプ。安全性は考えないものとする。

【小話】

「ここだ、ジロ」

「娼館じゃないか、俺はやらんぞ、病気を伝染されては命に関わる」

「ただの娼館ではない。牛人の乳搾りが出来るのだ、気にならんか?」

「……ならないと言えば嘘になるが。しかしおっぱいが大き過ぎるのはな」

「いいじゃないか、大は小を兼ねる。行くぞ、金は我輩が持つよ」

「仕方ないな……」

 そして。

「あらお二人さん……ふふ、もう準備万…

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「そんなものはない」

「めちゃくちゃ良かったなぁ……我輩、お土産までもらっちゃったもんね」


 ウルリーケ・フォン・ハッセル

性別と年齢:女 52歳(人類種換算で20代前半)

種族:エルフ種 ドワーフ

文化:東アジアまたは東南アジア/低地ドワーフ文化

武勇:苦手   交流:苦手

管理:得意   学識:得意

大事なもの:世の中回ってみるのもなかなかどうして楽しいもんだね

【コメント】

たぶんこのパーティーの中では一番好戦的。バイタリティにも満ち溢れている。

【小話】

 選挙のビラ配りの隣で、ウルリーケは屋台で肉の串焼きを出していた。

「はいはい、安いよ〜、串焼きだよ〜。特製のタレ(タナカが異世界通販で出したの)がたっぷりついてるよ」

「姉ちゃん、三本くれ!」

「はいよ、熱いから気をつけな。フロロー候補をよろしくな」

「こっちは四本いいかしら」

「はいちょっと待ってな。フロロー候補をよろしく!」

「美味そうな匂いだ! 一本くれないか!」

「ちょっと待ちな、フロローを…」

「こっちもだ! 三本!」

「はいはい、わかった、おばちゃん、四本できたよ! お代はここね!」

 いつの間にやら、選挙活動そっちのけで行列が出来ていた……!

「かなりの黒字だ……味の改良と肉質を調整すればもっと儲けが」

「串焼きがメインじゃないからねウルリーケさん!?」


 タナカ・ユーサク

性別と年齢:男 16歳

種族:人類種 和人

文化:日本、東国

武勇:超得意  交流:普通

管理:普通   学識:普通

大事なもの:人格排泄。あっ、アカネさん好き……

【コメント】

アカネと同じ日本からの転移稀人。異世界を放浪してそうなトンデモな祝福チートを女神から授かっている、至って普通の少年。

……ホントは、鏡を瞬間接着剤でくっつける大役があったはずなのだが、ちょっと無理があるということで没になってしまった。ごめんねぇ……。

【小話】

喜ばれた通販商品

ステラ  :チーズ味のスナック菓子、小さな動物のお人形

ジロ   :いちご煮の缶詰、ペット用ブラシ

アカネ  :レトルトカレー、生理用品

ウルバン :マクドゥースの瓶詰め、書籍『よくわかる!世界の火砲』(字は読めなかったが図と写真で大満足)

ウルリーケ:ウィスキーボンボン、砥石セット


 エスメラルダ

性別と年齢:女 19歳

種族:半獣人種 エスベル人(砂漠の狐の半獣人)

文化:アルアゴン/アクイテーヌ

武勇:超苦手  交流:苦手

管理:普通   学識:得意

大事なもの:我が身が大事………………あとお兄ちゃん

【コメント】

世にも美しい半獣人の神龍教女神官。障碍者の兄を持ち、これまでの人生の殆どをその介助に費やしてきた。

兄に対し複雑な感情を持っており、その内心を誰からも理解されないと考えている。

【小話】

 エスメラルダはドすげー美人であった。耳と尻尾の毛艶も良い。彼女が何々を食べたいと言えば、男たちはこぞって買ってくる。

「今日も買ってきたぜエスメラルダ」

「お花だよ、この間キレイと言っていたじゃないか」

 が、彼女はそんな状況にも辟易としていた。

「あんたたち……私が今から引っ叩くからそこに並べって言ったら並ぶの?」

 行列が出来た。


 フィーバス

性別と年齢:男 92歳(人類種換算だと20代前半の若者)

種族:竜人種 地竜人(翼を持たない竜人)

文化:クレーティシュ島

武勇:超得意  交流:得意

管理:普通   学識:普通

大事なもの:冒険心!

【コメント】

父の縁の地であるアクイテーヌに訪れていた冒険者。ひょんなことからエスメラルダに雇われ、彼女のお付となっている。が、今のところ無給かつ無休で働いている。

【小話】

 旅の道中、エスメラルダはフィーバスに話しかける。

「フィーバス、なんでここまでしてくれるの。私が可愛いから?」

「ぐっ、いきなりなんだよ……まあ、それもあるがな」

「他にあるの? 体目的とか?」

「あのなぁ……そりゃ下心の否定は出来ないけど、放ってはおけないだろ、特にあんな兄妹喧嘩見せられたら」

「あれは、悪かったわ」

「百年近く生きてると色々と見ちまうのさ、憎いわけじゃないなら仲良くしといた方がいいだろ。適切な距離を保つのも人付き合いには重要さ」

「……ありがとう」

「どういたしまして」


 フロロー

性別と年齢:男 50歳

種族:獣人種 ブルカウニュ人(牛の有蹄獣人)

文化:アクイテーヌ ゴート族

武勇:苦手   交流:普通

管理:超得意  学識:得意

大事なもの:信仰心

【コメント】

司教選に立候補した神龍教の神官。敬虔な信徒であり、世界をより良くしたいといつも考えている。

【小話】

 騒動の後のフロローとエスメラルダ。

「まあ、そう人生を深刻に捉えず楽しむことだ」

「へーへー」

「例えば、小説を読むとかな。ほれ」

「……これ持ってるわよ」

「なんだと? ……あのクソ男、不愉快ではなかったか?」

「わかるわ……あいつの序盤の行動はどうあがいても払拭出来ないわよ」

「そう思うよな!? わかる人がいてくれてよかった〜!」

「敵対候補と趣味だけは合うのムカつくわね……」


 ノア

性別と年齢:男 20歳

種族:半獣人種 エスベル人(砂漠の狐の半獣人)

文化:アルアゴン/アクイテーヌ

武勇:超苦手  交流:普通

管理:超苦手  学識:苦手

大事なもの:もちろんエスメラルダ

【コメント】

いくつかの障碍を持って産まれた男性。とても善良な人物に育ったのはエスメラルダが頑張ったおかげである。

【小話】

実際のところ、この兄妹の仲が悪いわけではないというのは、周りの人々はよく知っていた。

幼いエスメラルダは、よくノアの前で踊っていた。ぐずる彼をあやすかのようであった、彼女が優れた踊り子でもあるのはこのせいだ。

しかし、その仲の良さに甘え、介助をエスメラルダ一人に押し付けてしまったのは事実だ。

ノアは一人ではちょっとした買い物さえも出来ない、我慢できずに飴を買ったり、子どもたちとの追いかけっこに夢中になり迷子になってしまう。

頭も回らないので簡単にぼられ、全くの見ず知らずの人間との会話は固まってしまう。

エスメラルダは彼が人前に出ることや他人に迷惑をかけることを非常に嫌った。

彼は、そんな自分を情けなく思っていたが、どうすることも出来なかった。

ある時両親が斃れ、二人とも教会に引き取られた。教会はノアを要介護者として扱った。

他の家庭、一般的な家庭というものを初めて知ったエスメラルダはどうとも知れない暗い感情に蝕まれてしまう。

一方で、ノアは神龍教の助けを受けながら出来るだけ自分のことは自分でやれるようになる努力をしていた。彼は少しずつ自信を取り戻した。

そして今回の事件の顛末。彼らの物理的な距離はこれまで以上に遠ざかった。

この転機が良い方に転ぶにしろ悪い方に向かうにせよ、この兄妹の人生はこれから始まるのかも知れない。


 どこかで見たような転移者やら転生者やら悪役令嬢やら蜘蛛やらスライムやら幼女やらスケルトンなど

なんだこいつら、どっから現れた!?


 全裸脱糞男

どうも日本人の稀人ということだけは確かなようだ。


 鳥人の剣士

すごい傲慢!


 タナカを乗せていった騎士

多分いい人。


 ローンウルフ

そこそこ危険度は高い、しかもなんか連帯保証人?とかいうのにサインをさせようとしてくる……!


 スカベンジャードラゴン

ドラゴンの中でも特に温厚だが、怒らせるとガスバーナーのような高温の火炎を吹く。

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