難しいコンディションの中で

 もてぎに着いた時には小降りになっていた雨はイベントスペース徘徊の間に止み、路面乾きかけのコンディションで本日決勝の一発目、「アジア・タレント・カップ(ATC)」がスタートします。運営側より全車レインタイヤ装着を指定されてのスタートというものの、着々と路面が乾いていく状況下では極端に柔らかいレインタイヤは消耗をこえてダメージを受けてしまいそう。さて、ライダーたちはこの条件をみごとクリアできるか、と考えながら観戦……しませんでした(爆)。ちょっと予算の関係もあって自由席を取ったもので、グランドスタンド(指定席)には入れないのですよ……。

 なので場内実況とエンジン音だけを頼りに、雰囲気だけ味わいました。特にこのクラスで推しているライダーもいませんしね。気が付いたのは、ATCではまだ2ストエンジン使ってるのかなー、という感じの音だったことくらいですか。

 12周の決勝レースは、私が事前に予想した通りむつかしいコンディションで転倒する選手が続出。なかなかに荒れたレースとなりました。誰が勝ったのかとかもあんまり聞いていませんので、気になる方はその筋のウェブサイトでもご覧くださいませ。

 ATCの表彰式もたけなわな頃に、私は一旦メインエントランスを出て130Rコーナー方面に向かいます。あえて指定席を取らなかった意味がここでひとつ。「ストレートだけ観ていても面白くない!」。とくにもてぎは、ロードコースとスタンドとの間に廃止されたオーバルコースが挟まるので、余計に選手と観客の距離が「遠い」のですな。これは過去何度かのもてぎでの観戦を経験した上での、私の判断です。

 えっちらおっちら歩いて目的の130R自由席に到着して間もなく、こういう世界戦にありがちなお祭りごと、MotoGPライダーのパレード走行が始まりました。もっともこれも選手一人一人にヴィンテージカーを用意するといったF1なみの豪華さではなく、ライダー全員をトラックの荷台(!)に積んでコースを回るという、いささかぞんざいな趣向でした。パレードにあたってライダー各人へのインタビューも行われましたが……印象に残ったのが日本人ライダー、中上貴晶選手。ただし良い方ではなくて悪い方。なんか私の語学力で聞き解いた限りでは、日本語と英語で同じこと言ってるんですよね。たぶんこれ原稿棒読み。手抜きはいかんぞ手抜きは。

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