任務E:環楓「終わるということは始まるということでして」
任務は一応終わった。
まあ、あの後何が起きたかといえば、それぞれがそれぞれの討伐対象を抱えて学校に戻ってきた後、あの放送の声の主であろう協力者の分身体、というより協力者が操作しているであろう鳥型の間抜けな顔をしたロボットがまとめて『能力者を収容する刑務所的なそういうところ』とやらに連れて行っただけなので、そこは置いておくこととしよう。
そんなことより今は、2組に転校生が来るという話の方で盛り上がっていた。
「転校生っておかしくない?」
「ねー、この学校確かそういうのなかったもんね。」
以前話したかも知れないが、念のため一応話しておく。
この学校には通常の学年制度が導入されていない。どんな年齢だろうと、入ってきたその時が1年生なのだ。
つまり入学式のタイミングで1年生が確定する――はずなのだが、しかしどういうわけか、イレギュラーな転校生。
期待が高まるばかりだった。
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