星の子と魔法の花
ミエリン
星の子と魔法の花
むかしむかし、遠い遠い森の中に、小さな村がありました。この村には、何が起こっても決して笑わないと言われている老人が住んでいました。
村の人々は、老人が笑ったらとっても幸せになれると信じていました。そんなある日、村に住む姉妹のエミリーとリリーは、老人が笑う方法を探し始めました。
ある噂を聞きつけたエミリーとリリーは、森の奥深くに魔法の花が咲いているという話を耳にしました。その花の香りを嗅ぐと、どんなことがあっても笑いが止まらなくなると言われていました。
「それなら、その花を探してみよう!」とエミリーは言いました。
エミリーとリリーは、動物たちの案内で森を進んでいきます。すると、目の前には美しい流れ星が落ちてきました。その流れ星が姿を変え、星の子となりました。
星の子は言いました。「私はこの森の守り神で、魔法の花の場所を知っています。しかし、花を手に入れるためには、私の願いを叶えてほしいのです。」
エミリーとリリーは素早く頷きました。「どんな願いでも叶えます。教えてください、魔法の花の場所を!」
星の子は微笑みながら言いました。「私の願いは、この森の人々が常に平和で幸せでありますようにということです。この願いを叶えてくれたら、魔法の花の場所を教えましょう。」
姉妹は迷わず約束しました。「絶対に叶えます!」
星の子は小さな手を伸ばし、エミリーとリリーの手を引いて森の奥深くへと案内しました。そして、ついにその輝く魔法の花を見つけたのです。
花の前で願いを叶える特別な儀式を行った姉妹は、花の香りを嗅いだ瞬間、心から大笑いしました。
すると、村全体が明るい笑い声に包まれました。老人が笑い出し、村の人々も皆爆笑しているのです。村は一夜で幸せと笑いの街へと変わりました。
エミリーとリリーは星の子に感謝の気持ちを込めてお辞儀をしました。「ありがとうございました、星の子。村は今や笑いと幸せに溢れています。」
星の子は微笑みながら言いました。「それはあなたたち姉妹のおかげです。あなたたちの優しい心が、幸せをもたらしたのです。」
エミリーとリリーは幸せそうに微笑みながら、「星の子、私たちはずっとこの村と人々を守っていきます。」
そして村には、魔法の花に触れたことで心から笑顔でいられる魔法の力が芽生え、人々は幸せに暮らしました。
星の子と魔法の花 ミエリン @mie0915
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