第11話
「初めまして」
「…え」
立ち尽くす
「
すると、後ろからご飯を運んだ看護師がやって来た。私は昨日の光景を思い出し、身構えたのだが__
「わ〜美味しそう!」
「あ、
看護師が私に
「あの、これはどういう…?」
訳が分からず訊ねたのだが、看護師は柔らかく首を傾げ、
「それが、私にもわからないんです」
と、失礼しますと行ってしまった。
私は
「
取り乱す
「もしかしたらこれは、ただの
私は、むさっくるしい資料室の中にいた。ここには、様々な病気についての資料が敷き詰められている。滅多に使われることの無いため、
「確か、どこかで見た気がする」
私はその中でも、『
「ん?」
ページをめくる手が止まる。
「
文字をなぞる指を口元に移動させる。
「その病名は___」
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