第10話
それから、
右頬をさする彼女を前に、注射を手にする。
「チクッとしまーす」
血管に針が入った途端、
「痛い!!」
「はい、もう大丈夫だよ」
「よく頑張ったね」
と微笑みかけた。
血液検査の結果、
「何も、異常はないですね」
検査結果を見た
「一体何が…」
「嫌だ!!こんなの、食べたくないっ」
お皿が落ちる音と
「
床には、まだ手をつけていないだろう料理と逆さまになったお皿が転がっていた。
「
真っ先に
「
と、涙を零した。彼女はまだ、小学二年生だった。
「病院生活が、かなりのストレスになっていたんですね」
「まだ幼い命を死なせる訳にはいかない!」
と決意した。
___次の日
コン コン
「はーい」
ノックをすると可愛らしい声が聞こえた。
「おはよう、
「おはよう!」
私に続き、
「えっ、と……初めまして」
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