第4話
「お待たせしてしまい、すみません」
椅子に腰を下ろし、目の前の患者と向き合う。
「あの、娘がずっと笑ったまま何も
患者の母が口を開き、それを三人が見守っている。四人の家族皆が目に涙を溜めている。
しかしそれにより、感染者の家族は何もわからずにどうするべきか悩み続ける。この家族も、相当悩んだのだろう。
「娘さんは、
現実は、想像を絶する程に残酷だ。
「
患者の『
「それでは、検査があるので___」
「……え?」
「
家族が
有り得ない。こんなこと、あるはずがないのにどうして。……感情は、もう全く無いはずなのに。
「み、みんな…」
「姉ちゃん!!」
「あの、これは一体?」
「私にもわかりません。これは、前代未聞です。娘さんの体を調べさせて頂けますか?」
「はい…」
そうして、『
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