第9話 思わぬ出会い

俺は普段は行かないショッピングモールに来ていた。

今日は悠真に服を選んで貰うのだ。

少しでも谷川さんにかっこいいと思って貰えればいいなぁ

「廉待ったか?」

「いや、今来たばっかだぞ」

悠真も到着したようだ。

「さてと、今日はしっかり廉をかっこよくしようの会だ」

「よろしく頼む」

「まあ、安く済ませようぜ、身長も高いし顔も良い方だしだいたい何着せても似合うだろ」

俺には及ばないが(。 ・`ω・´) キラン☆

カッコつけてる悠真を無視しながら

「先に髪の毛を切りに行くのか?」

「え〜無視かよ」

「はいはい、イケメンイケメン今の彼女は?」

「今は居ない!」

「え?前の彼女はどうしたんだよ」

こいつは少し前に告白されて付き合っていたはずだ。

「いやぁ、なかなか合わないんだよなぁ部活も忙しいしな」

こいつはモテるのだが人を好きになることがないらしく付き合ってもあまり長続きしないらしい。

「まあ、とりあえず髪切りに行こうぜ」

「おう」

「谷川さんの好みは聞き出せたのか?」

「いや、正直に聞いたら明日勉強会をしてそこで話しましょうって言われたから明日頑張るよ」

「実質デートじゃん頑張ってこいよ!」

そうだよな実質デート......頑張らないとな

「頑張るよ聞き出せるほどの話術なんて俺にはないんだけどな」

「谷川さんは多分話上手だし気まずくなることはないだろうし頑張るんだな」

「そうするよ」

「ここだ、知り合いの店だしセンスいい人だから任せれば何とかなるだろそのボサボサした髪も」

どうやら悠真の知り合いの店らしい。

俺は髪型に関して何も知らないので本当に助かる。

「優香さーん、予約してたやつ連れてきたぞ〜」

「おー、悠真久しぶりだね、それでそっちの子がお客さんかな?」

「どうも、島崎と言います」

「こいつ、何も分からないんだよ、適当にかっこよくしてやってくれ」

「お恥ずかしながら」

「いいよ〜、顔も結構いいじゃない彼女いるの?」

「いえ」

「そいつ明日好きな人と勉強会するらしいんだよ」

「あらあらあら、ふふ、いいわねぇ青春ってやつ?」

悠真のやつペラペラ喋りやがって......

「じゃあ、始めるよ〜悠真は適当に本でも読んでなさいな」

「うい〜」

そう言いながら悠真は店にあった本を手に取り読み始めた。

「ふふ、緊張しなくていいからね〜」

「よろしくお願いします」

それから、美容師さんはすごいものでバッサバッサと髪の毛を切られる......



「悠真〜、終わったよ〜どうよ私の渾身の出来!」

「お、廉かっこよくなったじゃねぇか」

鏡を見ると前までのとりあえず切っただけの髪とは違いしっかりと整えられていて我ながら少しかっこいいと思えた。

「ありがとうございます、こんなに変わるもんなんですね」

「そうだろ〜、明日は頑張るんだよ?」

「はい、頑張ってきます」

「じゃあね〜、今後ともご贔屓に〜」

「また来ます」

今度また髪を切る時はここに来ようと思いながら。

悠真と服を買いに行く

「いや〜、見違えたね、前から勿体ないと思ってたけどちゃんと頼めば変わるだろ?」

「そうだな、また行こうと思うよ」

「あれ、島崎くん?」

「え?谷川さん?」

「髪の毛切ったんだねすっごく似合ってるよ」

え?ん?

「あ、ありがとう」

「君が島崎くんかぁ〜、いやぁせっちゃんから話は聞いてたけど実際に喋ったことはなかったね、初めまして花村 美咲(はなむら みさき)って言います」

「あ、初めまして島崎廉ですよろしく」

「よろしくね、そっちの人は確か神崎悠真くんだよね〜」

「あぁ、よろしく神崎悠真だ、谷川さんは初めましてかな?」

「そういえば喋ったことなかったかもよろしく〜」

「島崎くん達はこれからどこに行くとかあるの?私たちはこれからどこ行こうかなって悩んでたんだけど」

「俺たちはこいつの服を買いに行くんだよ」

まて、悠真お前こっちを見てニヤニヤしてるな嫌な予感がするんだ。確実にろくなことを考えていない目だ。

しかし、意外な方向から槍が飛んでくるのだった。

「へー、じゃあ悠真くんさ、私とちょっと遊んでいかない?」

「お、いいぞいい所知ってるんだ」

めちゃくちゃ強引じゃねぇか!

「え、美咲?」

「おい、悠真」

「谷川さん、こいつに服選んでやってくれ、女子にウケる服を選ぶなら女子の方がいいだろ?」

「そうそう、選んであげなよせっちゃん」

「え、美咲!」

谷川さんが困ってるじゃねぇか

「悠真くん行こっか」

「おう、分かった」

花村さんが谷川さんに少し耳打ちしたかと思うと谷川さんも諦めたようで花村さんは悠真の手を引いてどこかへ行ってしまった。

「美咲ったら......」

「悠真のやろうやりやがった」

どうする?これから

「ん〜、とりあえず服買いに行きましょ、私好みにすればいいのよね?」

え、いいのだろうか。

「いいのよ、私のためでしょ?嬉しいしね、島崎くんと出かけるのも楽しいでしょうし楽しみましょ?」

「あ、あぁ、」

そうだよな楽しませないと

「そんなに緊張しても仕方ないと思うよ?」

そうだな切り替えよう

「よし、行こうと言いたいけど恥ずかしながら俺はファッションのファの字も知らないんだご教授願いたい」

「ふふ、私好みにしてあげるよ、行こっか」

「あぁ」







作者です!

見てくださる方が増えて少しモチベが高まってまいりました。

まだまだ読みずらいとは思いますが少しづつ改善したりをこっそりしておりますので。

これからもよろしくお願いします。

面白かった〜

頑張れ

続きが気になる

という方はぜひ応援していただけると嬉しいです。

※ヒロインの名前がずっとしっくり来なくて、変えました芹奈(せりな)が正しいです、変わっていないところがあれば教えてください。m(_ _)m

旧名 紲(せつ)






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