第7話 あの子の好みを聞くために

「明日から夏休みだが、くれぐれも面倒ごとは起こさないでくれよ〜、あと校則違反はしてもバレるんじゃないぞ」

そう言いながら担任の咲月(さつき)先生が先生らしからぬことを口にしながら連絡事項を済ませていく。


しかし俺の頭の中には谷川さんをどうやって遊びに誘うかということしかなかった......

やはり悠真に聞くのが1番安心安全な気がするな。

そんなことを考えながらふと谷川さんの方を見てみると目が合った。

心を読むのに距離は関係あるのだろうか視界に入っていれば読めるのか?

俺は試しに頭の中で谷川さん可愛い!美人!大好き!っと念じてみた。

すると谷川さんはキッと睨んだあとジト目で俺の事を眺めている、可愛いな。

「以上で連絡事項は終わりだ」

お、気づけば咲月先生の話も終わりを迎えたようだ。

俺は早速悠真に声をかける。

「悠真、今日一緒に帰らね?相談したいことがあるんだよ」

「いいぞ〜、今日は俺も部活がないしな!」

よし!これで色々聞き出せばいいだろう何せこいつはモテるのだ、ウザイほどに......ほんとに鬱陶しいくらい......羨ましいな

「よし!廉帰ろうぜ」

「おう」

学校から出でしばらくしたところで

「んで、相談って谷川さんのことだろ?どうせ」

「あぁ、遊びに誘いたいんだがどう誘えばいいんだろうとか服はどうすればいいのかなと」

「ははーん、見た感じだと結構いい感じだもんなぁ」

すごくニヤついている......イケメンだから様になっているのがウザさを引き立てている。

「初デートだろ?共通の趣味とかはあるのか?」

「まだ、分からないな」

そういえば俺は谷川さんの好みとかあまり知らないなこれから知っていかないと......

「なら、俺から言えることは服くらいだぞ?」

「どうしてだ?初デートのオススメの場所とかあるだろ?」

「俺は、そんな少ない情報の中でアドバイス出来るほど他人の恋愛に干渉するタイプじゃないからなぁ」

悠真が言うには映画も好みがあって万人に絶対ウケるとも限らないし、友達の相談でアドバイスをしてそれで失敗した時が気まずいだろ?とのことだった。

「明後日部活ねぇから一緒に服買いに行こうぜ!ついでに髪も切っちまおう、お前がしないといけないのはそれまでに好みをある程度聞き出すことだ、ある程度分かればおすすめな店とか紹介できるしな」

「わかった、頑張ってみるよじゃあまた明後日な」

「頑張れよ!応援してるぜ」

ふぅ

緊急クエスト 谷川さんの好みを調べろ!!

難易度が高すぎるきな人にデートに誘うために好みを聞き出す......それだけでドキドキするのだ。

でも、やるしかないんだ気合いを入れろ俺!








投稿が遅くなりすみません

これからも頑張りますのでぜひ応援してください!

ではまた!

※ヒロインの名前がずっとしっくり来なくて、変えました芹奈(せりな)が正しいです、変わっていないところがあれば教えてください。m(_ _)m

旧名 紲(せつ)

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