第6話 昼休みのお説教

授業が終わり昼休みになった。

谷川さんとのお昼休みが楽しみで仕方なかった俺は今か今かとその時を待ちわびている。


「島崎くん行くよ」

「は、はい!」

よっしゃ!楽しみだ!

「美咲ごめんね〜、今日は島崎くんと食べてくるから!」

「はいはい〜行ってらっしゃいお幸せに〜」

「まだそんなんじゃないから!」

どこで食べるのだろうかワクワクしながら待っていると谷川さんは俺の手を引いて行く

「もう!美咲ったら!早く行くよ!」

悪態をつきながらも顔はとても嬉しそうである、2人は仲がいいのだろう。


「ここなら大丈夫でしょう」

そう言われて、ついた場所はとても静かで人目につかないような場所だった。

「学校にこんなところがあったなんて知らなかったよ」

なんだか秘密基地みたいだ

「私もたまたま見つけてね、1人になりたい時はここに来るの、秘密基地っていうのも間違いじゃないかもね〜」

「ワクワクするな」

「いい場所でしょ〜、2人っきりだよ?」

なっ!?

「島崎くんって心の表情が豊かだよね、すっごいポーカーフェイスなのに心はすごく反応が良くて面白いよ」

昔から感情を表に出すのが苦手なんだよ

「そうなんだ〜、ふふ、私だけが見れる表情ってことだね!」

ぐはっ

「ふふ、おもしろーい」

こ、この小悪魔め

「小悪魔じゃないよ〜だ」

くっ、可愛いから許そう

「そう!それだよ、私が言いたいのは!」

「?、じゃないんだよ!朝から散々私を辱めて!楽しいの!?」

辱める?

「可愛いとか素直に褒められたりすると私も照れるの!わかる!?」

え?そうなのか......照れてくれてるのか可愛いな

「しーまーざーきーくん?反省してるのかな?」

好きな人が照れてるのを見るのは楽しいから仕方がない!俺はわざとだったかもしれないが悪気はない!

「もしかして、私に読まれないようにしてたのね!?」

そう、俺は前に思いついたひとつの事を本気で考えればそれ以外読み取れないのではという仮説を検証したのだ

「そんなことされたの初めてよ!」

心を読まれるのを知っているのは俺だけだからな仕方ない

「色々言いたいことは沢山あるけど......今後付き合うまでそういうのはなし!!」

え〜、思っちまうのは仕方ないだろ〜

それに案外谷川さん嫌じゃないだろ?

俺の勘が言っている!

谷川さんは嫌がっていないと!

「そ、その......いや、じゃないけど......恥ずかしぃもん」

グハッッ

可愛いがすぎる......

「もう、分かったいいよ!言えばいいじゃない!それで私が慣れて付き合ってから反応が薄くても文句言わないでよ!?」

さっきから思ってたけど、付き合うのは確定なんだな

「っっっ///」

「これが好きなのか分からないって感じかな、恥ずかしけど嫌じゃないしとか考えてるんじゃないか?」

「な、なんでわかるのよぉ、心読めないんでしょ......あとそこだけ声に出すのもズルい......」

可愛いな

「勘かな〜」

「その能力ズルい......」

「谷川さんの能力の方がズルいからね?」

ムッとしている顔がとても可愛くて俺の心臓の方が心配になる

「谷川さん、夏休み絶対好きだって思わせて見せるから、もし好きだって思えたらその時は俺と付き合って欲しい」

「わかった......楽しみにしてるね」






少しの静寂が辺りを包み込む

しかし決して気まずい訳ではなくそれは2人にとって居心地のいいとても幸せな時間になった

「あっ、お昼ご飯食べなくっちゃ!!」

「あっ」

「急いで食べて帰るよ!島崎くん!」

「おう!」








作者です!

いつも読んでくださってありがとうございます。

読んでくださっているそこのあなた!

本当に感謝しています。

三日坊主の自分がここまで続いているのは応援してくださった人のおかげです。

これからも頑張って行きますので、よろしくお願いします!!

応援してるぞ!

続きが読みたい!

そんな方は応援やコメントなどをしてくださると作者のモチベーションに繋がります。

ではまた!

※ヒロインの名前がずっとしっくり来なくて、変えました芹奈(せりな)が正しいです、変わっていないところがあれば教えてください。m(_ _)m

旧名 紲(せつ)

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