番外話 最強VS最強VS最強VS最強
ある荒野に4人の男が居た。
一人は圧倒的な才能で半精霊半神になり、稀代の英雄と呼ばれた男。
【ロッド・ミーネンス】
一人は大昔から存在し、鍛錬と経験で此処まで登り詰めて来た男。
【ユーフォス・バーフェス】
一人はユーフォスの能力にして、全能へと至った男。
【フュース】
一人は原初の英雄にして、最強の王帝、そしてロッドの能力である男。
【ジン】
最強の男達の激戦が今、始まる!!
「初めはこれだよ!」
フュースがそう言い放った後、不静動魔法を使用し、迅速に魔法を発動させる。そしてその魔法達が三人に向かっていくのだが……………
「「「甘いよ/甘えよ/甘いんじゃないの?」」」
ユーフォス、ジン、ロッドは余裕と言わんばかりに魔法を弾く。否、消し飛ばす。
フュースはその消し飛ばされる事は想定内だったのか、ニヤリと笑みを浮かべる。
「知ってるさ、消される事なんてな。全て想定内だよ」
フュースはそう言った後、再び魔法を発動しようとするのだが、ジンに魔法、【縮地】を用いられ、距離を一気に詰められた後、殴り飛ばされた。
フュースは吹き飛ばされて尚、魔法を発動しようとする。
しかしその時、ジンとフュースに巨大で膨大な光線が降り注いだ。
「ハハハ!ボクを仲間外れにしないでもらえるかな?」
「「してねえよ/する訳ないじゃん」」
ジンとフュースは同じタイミングでそう言った後、ユーフォスに攻撃を開始する。
『覇将鉄槌』
『白皆洛東減』
『威迫廻炉美濃』
三人の膨大な魔力を込めてある魔法がぶつかり合う。最強の名を冠するのは伊達では無い、と言う事なのか、魔法同士がぶつかり合う事で、周辺の魔力に異常が発生している。
「俺も混ぜろ!!始点一刀流」
『
ロッドはそう叫んだ後、自身の愛刀である銀刀『命』の柄を手に持ち、自身が開発した流派の技を行使する為に刀を振り下ろす。そうすると、三人の魔法がぶつかり合っている地点に斬撃が通る。
そして次の瞬間、巨大な爆発音と爆発が生じる。
「ゲホッ、ケホッ、あ"ー!めっちゃ身体がヒリヒリするな。随分とやってくれたじゃないか、マスター」
「よく言うぜ、お前らも俺と同じくらいの魔力を込めて魔法を撃ち合っただろうに」
「あーあー、痛い所を突いてくる…………なっ!」
ジンはロッドの言葉にケラケラと笑いながら、地面に手を付いている。そしてそれから0.000000354秒後、地面から魔力の爆発が起きた。
地面を揺らしながら此方、地上へと進んでくる魔力を全員が感じ取った。そして危機感を感じたのか、冷や汗を流している。これを起こした張本人であるジンを除いて。
「やってくれたな………!王帝!!」
「アッハッハ!それだと他の奴等と区別がつかねえぜ?」
「こんぐらいの事を起こすのはジンくらいだから大丈夫でしょ」
ロッドの言葉にそうジンが反応し、ユーフォスがこんなに馬鹿をやらかすのはジンだけだと言い放つ。
四人がそう会話をしていると、地面から竜が飛び出してきた。
「グギュガルルオォォァオガァ!!」
黄金の鱗と青色の瞳をした竜はそう叫んだ後、ジンの方向に向かい、ジンの味方と言わんばかりに立った。いや、事実、ジンの味方なのだろう。ジンが自身の魔力で誕生されたのだから。
「さぁ、ニ対一対一対一だよ」
「はぁ、ややこしいったらありゃしないな」
ロッドがそうため息を吐きながらジンを見据える。
数秒後、それぞれが動き出す。
先手はロッド。初速から余裕で音速を越える速さでジンに向かっていく。邪力、霊力、魔力、様々な力を纏った拳をジンに向かって振り下ろす。
ジンはそれを同程度のエネルギーを纏った拳でぶつかり合う。常人ならば良くて失神、悪くて魂の消滅の危機だ。しかしこの場にいる者達は常人以上、いや、最強と呼ばれた
この化け物達のぶつかり合いに干渉するのは………容易い。
ジンの背後からユーフォスの蹴りが迫っている。しかしジンは振り返らない。ロッドとのぶつかり合いもあるが、ジンには子供が居るのだから。
ユーフォスの蹴りを黄金の竜が受け止めた。ユーフォスはこのままでは不味いと思い、足を戻し、通常の体勢になる。
「どうなってるのかな………………黄金竜、君の硬さは!」
「俺の力の情報をある程度インストールしてるからな」
黄金竜にした質問だった筈なのだが、代わりにジンが答えた。そしてユーフォスは驚愕すると同時に納得をした。ジンとは数十年と言えども、一緒に戦ってきたからだ。
『
ジン、ロッド、黄金竜、ユーフォスに唯一戦っていなかったフュースの魔法がもろに当たった。
「随分とやってくれたじゃないか。良いぜ、フュースからぶっ飛ばしてやるよ!!」
ジンはそう言い放った後、自身の能力にある『勇気具現化』を用いて翼を生やす。
ジンは翼で勢いよく飛び、フュースの目の前に現れた後、フュースの顔面に向かって拳を振るう。ギアをいきなり上げたジンに反応できなかったのか、フュースは素直に殴られ、勢いよく吹き飛ばされる。
フュースはその間に魔法陣を展開し、多数の魔法弾をジンに向かって放出する。
それをジンは避け続ける。生やした翼にすらも、掠りはしない。
「
『
ジンは一瞬だが、竜の力を纏った後、翠のオーラを纏いながらフュースへと突撃していく。
フュースが発射していく魔法弾に怯まず、一直線に拳を描く。
そして再度、フュースに拳が当たる。違う所があるとすれば、顔では無く、腹という事。
ジンに腹を殴られたフュースは、更に加速されて吹き飛ばされた。しかし今度は魔法を発動しようとしない。当たり前だろう、ジンの王帝拳流『魄點豫狗龍』は相手が操作している魔力を乱すのだから。もちろん、乱すのは魔力だけでは無く、天力、聖力、邪力、竜力、鬼力、妖力………………全ての力を乱すのだ。
ジンは吹き飛ばされたフュースに更に追撃をするべく、空気を蹴り、【縮地】の魔法を発動させる。
そして移動した後、ジンはフュースの腕を掴み、地面へと投げつける。
フュースが落とされた先は海だったので、大きく水が立つ。
『突天死殺』
ジンは自身の魔力を鋭利に具現化した物でフュースがいるであろう場所に撃ち込む。
_______________________□続きません
□縮地
踏める物を蹴る事で移動可能。なので、空気を蹴れば移動可能。
※なお、難易度はクソ程高い模様
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