第9話 イッチの主人神秘化計画(能力改造)
主人を全力でサポートすると言ったは良いものの、一体どうすれば良いものか。俺が主人の住む現世に降臨できなくては能力のアドバイスが出来ないしなあ。馬鹿英雄の時も俺が現世に降臨してから馬鹿英雄は更に強くなれたしな。今のままだと全力サポートが出来ないんだよな。
まぁ、全力サポートが出来ないだけでサポートする方法はあるけどな。直接のサポートが出来ない、ただそれだけだ。だからまぁ、やり方はいくらでもある。そして今俺が出来る事、それは能力の開発と改造だ。しかしその前にやる事がある。コレがあるか無いかで成長した後の強さが大きく変わる。
まぁ、出来るかは分からんけどな。だってコレ出来たの馬鹿英雄しか居ないんだもん。何百、何千と主人が居た中で馬鹿英雄1人なんだ。この難易度の難しさを分かってくれるだろう。疑似って事なら旧時代の英雄も出来たけどね。当たり前かもしれないけど疑似と本物だと大きな違いが出てくる。
まぁ主人なら出来るでしょ。あんの馬鹿英雄と同じくらいのバカげた才能を持ってるんだからね。そう考えながら俺と主人の魂を土台として繋がりを結ぶ。コレを使えるのは随分と限られてくる。この世界で使えるのは30も超えていないだろう。そして能力の中でコレを使えるのは更に限られてくる。俺とフュースだけだ。
しかし使えると言っても魂との適正が高い者に限られる。能力の固有魔法よりも更に強い適性が求められる。この説明だけで才能だけで成し遂げた馬鹿英雄のヤバさが分かるだろう。しっかし、ヤバいな。分かってはいたけども抵抗がキツイ。多分だけどこのままだと失敗するな。
まぁ、このまま終わらせる気はサラサラ無いんだけどな。言ったろ、俺は主人の事をサポートするって。こんな所で諦めるなんて選択肢なんて存在していないんだよ。そう考えながら魔力を行使して魂同士の繋がりの結びを更に進める。俺が急いで進めると胸の奥、いや、身体の奥から激痛が走った。
グゥッ!やっぱりこの痛みが来たか。能力とその主人という魂が近い者同士が繋がりを結ぼうとしていると言っても負担は必ずやってくる。本来は両方にこの痛みを分かられた痛みが襲いかかってくる。だけど俺はこの痛みを主人に感じて欲しくない。だから俺は主人分の痛みも全部背負った。
しかし主人分の痛みを背負ったのだ。通常通りの痛みがやってくる訳が無い。俺と主人の分の痛みが纏めて襲いかかってくる。ははっ、久方振りの痛みだ。すっげー痛えや。久しぶりの痛覚だからというのもあるだろう。だけど一番の要因は魂への直接攻撃が原因だろう。やっぱり魂への攻撃は効くなあ。ま、こんなんで俺が日和る訳無いんだけどな。
そんじゃ、一気に行くぞ!俺は魔力を一気に放出して魂同士の繋がりを早める。その分、俺の魂に対して強烈で強大な痛みが襲いかかってくる。だーかーら!!そんなんで日和る訳無いだろ‼︎魂と魂が一定の所に到達したら動かなくなった。しかし次の瞬間、また魂同士が動き出した。
もう少し、もう少しで完成する。最後の一頑張りだ!俺は額や頰に流れてくる汗を気にせずに魂との繋がりを進める…………………………これで、これで終いじゃぁ‼︎‼︎‼︎俺と主人との魂の繋がりが確立した時に新たな感覚が目覚めた。いや、これは久しぶりなのだろう。
ははっ!よっしゃ、
俺は俺自身の魂に干渉して
とは言っても俺の経験では駄目なのだ。主人の経験では無いとツリーは解放されない。まぁ、当たり前だよな。俺の経験でも解放されるのだったら殆どのツリーが解放されてるぞ。俺の話はそこら辺に置いて、どれが解放できるのかなぁ。俺は鼻歌を歌いながらツリーを確認する。先ずは技能の道からね。
技能の道
【魔力スキル】
体内魔力操作(解)(未)
↓
魔力纏い(解)(未)
↓
魔力硬化(解)(未)
↓
_____________
ふむふむ、なるほど、こういうのが発現してるのね。しっかし、多くね?魔力関係だけでも数十個はあるぞ。分かっていた事だが、主人の成長速度やばいんだよなぁ。そんじゃあ全てのスキル、魔法を解放してから改造をしますかね。融合したら強くなりそうなヤツが結構あるな。失敗しても大丈夫だから全部試そう!
このツリーは獲得したら何度もスキルや魔法が取れるしな。いやー、本当にこのツリーって便利やで。それじゃあ最初はあの怪物の能力を改造するか。ハッハッハ!しかしながら解析をしてて良かったぜ。まさか経験は駄目だけど解析するとOKだなんて思いもしなかったな。
彼奴の性質は毒だ。本当にラッキーだなぁ。あんなにアッサリと倒せたのに結構な強技能をゲットしちまったぜ。毒は色々と改造しやすかったり、他の技能と融合しやすかったりするからな。それに技能だけじゃなくて魔法にも意外と組み込みやすいからな。だから俺とフュースの中ではお気に入りの部類なのですよ。
それに毒を操作できれば多数の殲滅にも向いてるしね。まぁ、模擬戦とかには向いてないんだけど。いやまぁ、模擬戦の武器とかを溶かすには使うかな?そのぐらいしか使い道が存在していないんだけどね。
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