四節 天才中学生バンドHERB!?
「智樹、様になってたぞ」
直前まで智樹にカプセルとスイッチのことを伝えるかを迷っていた。というのは嘘で、実際は心の中では決まっていた。同級生で、何より俺に謎の声のことを伝えた張本人である彼には
「ありがとな。俺がこの町を変えていくぜ。見とけよ、奏太!」
こんなに分かりやすく浮かれてる
一方、そのとき開祭式が終わり、
ビーーン!
「は~い。みんな~。十年ぶりに天才中学生バンドHERBが帰ってきたよ~」
「わ~。
「ありがとうー。久しぶりの顔ぶれも来てくれているし、テンションあげていくよー。ファイブ シックス ファイブ シックス セブン エイ」
「驚いたな」
拓海がそう呟く。三曲ほど聞いた頃、拓海が小さい声で言った。
「待って、そういえば」
何か思いついた
「見ろ、
「え、これは?」
「一応、全員分の夢をカプセルの中から取り出して写真を撮っておいたんだ。でね」
「え!
「うん」
「もしかして、私がさっき押したから?」
「そうかもね。
「あれ、奏太といつ別れたっけ?」
「
「そっか。じゃあ、電話かけるね」
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