七節 『天変地異』仮説
「二人とも、少し考えちゃった。これ、とんでもない
急に不安になって言った。
「どうして?」
「
「夢を叶えてしまうスイッチ、もし本物なら奏太の言うように
冷静な
「でもさ、もし二人の予想通りだったとしても『夢が叶う』だけなら問題ないし、もし
「その通りかもな」
拓海も賛成した。
「え! そうだけど、怖いし押さない方がいいよ。やめておこう」
えい! 奏太の静止も聞かず、彩がスイッチを押した。
「何も起こらないじゃないの」
「おい、彩! 何かあったらどうするんだ。そして少し落ち着け。昨日俺が押したときもすぐには何も分からなかった。寝て起きたとき、やっと智樹の件を知ったんだ。何も起きていないというにはまだ早い」
「悪かったよ。でも、明日までわからないなら、今日はもうさ、お祭りに行こうよ!」
「そうだな。行くとしよう」
拓海と彩につれられ奏太も
三人の去ったところには拓海が持ってきた工具箱やスコップとともに何かが陰を潜めていた。
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