テスト後

第30話

さて試験ですが…

秋は勉強して、俺はいつも通りに勉強して受けた。

でも、よゆーで三位に食い込む。


尚巳の成績は悪かった。全部赤点。


「先生はーテスト訂正だけで許すってー」

「ノートにまとめるんでしょ?ありえなー」


女子はぐちぐち言ってる。


「それって…どうやるの?」


尚巳、前回は訂正なかったのかな。


「問題と答えを間違えたとこ書くんだって!」

「うっそ!尚巳大変ー」

「金井が手伝えば?」


「べつ手伝ってもいいけど」


というか俺の訂正少ないし。


「てゆーか金井はガリ勉でしよ?最初から教えろよー!うちらいつも教えてあげてるのに!」

「ほんと、使えな!」

「おい、女子!冬につっかかるな!」

「うるさいよ男子!」


「なんかみんな元気だね」


尚巳は気にしてなくて、俺の席までやってきた。


「尚巳のことでもめてるし」


「そう?ねーテスト訂正手伝ってくれる?」


「そのつもり。うちおいでよ」


「…!金井!?」

「冬!?お前」


急に教室が静かに。


「なんだよ」


「そんな仲よかったのか?」


「冬と仲良いよー!」


はぁ、なんでそんな仲良く見えないんだろ。


「部活組みは頑張れよ。尚巳、一緒に帰れる?」


「うん、冬と帰ろうかな!」


「うっわ!冬、お前ほんとに尚巳好きなのかよ」


「はーうるせ」


そんな直球で聞くかよ普通。

チャイム鳴った。授業開始だ。

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