第24話
「バイト、忙しいと思う」
「だろーね。稼ぎ時!」
「辰巳、お前はさ…デートでどこ行く?」
「家とか?…まぁ、夏休みはボランティア先が遠かったりするから、移動中も楽しいよ」
「ふぅん」
「しゃべるの楽しくてさー!周りからうるさいって言われる。真矢はそんなこと言わないけどー」
「辰巳はなんでも花田さんに話せる?」
「真矢は話しやすいよ?また春もしゃべりたい?」
「…いや、まぁ」
「春、真矢とも遊ぼうよ!あーそうだなーゲーセン!また行こうぜ!」
「…夏休みならいいのか?」
うちの学校は規則が厳しく、保護者同伴でないとろくに遊べない。
「親…うーーーーん、無理そうか。春の家も?」
「無理だよ」
花田さんの家も無理そうだしな。
「そうだ!
「誰?」
「早速連絡とって、明日は遊ぶぜー!」
ということで、本当に連絡とれたらしい。
塾があって昼からになったけど、クラスの友達と、女子何人かと…
これが辰巳の言う亮介?全然辰巳に似てない。
「保護者役の亮介だよ。金ないときはたかってね」
謎の紹介。
「辰巳…友達との遊びに俺いらないだろ」
「はー?保護者同伴じゃないと帰らされる。さてみんな遊ぼー!」
辰巳に言いように扱われてる亮介という人、誰なんだよ。
「真矢、見てて…絶対取るから!」
そんな亮介さんはほっといて遊ぶという。
辰巳はUFOキャッチャーに真剣に取り組む。
「えー、下手すぎー」
「くそー取れないぞ!」
「おい辰巳、もっと狙えよ」
そしてなぜかここに亮介さんも混ざってる。
「じゃあ亮介やれよ」
「ふん、やってやろうじゃないか」
亮介さんは結局取れなかった。
「くそー!もう一回だ!」
「じゃそれ取ってね。真矢、そろそろ休憩しよー」
え、亮介さんは?いいのか?
俺も一緒に離れたけど…
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