第16話

「別に?かわいいねーとか声かけたくらい?」

「俺たちかわいい子見てただけじゃん」


冬の彼女に余計なこと言ったというわけか…


「でも、秋は怒ってましたよ。残念ですけど、もう部活やってくれないです」


「はぁ?なんだそれ!おいてめーのせいだぞ!すぐ秋に謝って連れてこい」


「えー」


「1年全員なんとかしろ!」


胸糞悪いが、さっさと立ち去ろうとする秋を冬の彼女のことを教えたやつが、走って行って捕まえた。


「お、おい秋!なんで怒って…」


鋭い目で睨まれて手を払われていた。秋があんな顔するなんて。

そのまま立ち去る秋だ。これは、どうしようもない。仕方なく1年は帰ることに。


「先輩、無理でした」


「はー!?どうすんだよ試合」

「秋連れてこい!おい、なんとかしろ」


「秋は弟のことになるとキレるって最初話しましたよね?」


「お前先輩に謝れ!」


「すみませんでした。…責任取るので、辞めます」


「なに言ってんだよ!そもそもお前が悪い!めんどくせー秋を連れてきただろ?先輩!こいつふざけて…」


「…うるさ」


「こいつ!調子乗るな!」


バスケ部は1年が喧嘩をして、結局試合には出れられなくなった。

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