第2話

かわいい尚巳とやっと2人きりだ。


「尚巳の行きたいとこは?」


「んーファミレス!パフェ食べたい!」


「いいけど、俺の金はそんなにないから」


「いーよ?持ってるから」


「よし、じゃ行こう」


尚巳と手を繋いで歩く。


「尚巳、洋服って自分で買うの?」


これは会ってすぐにしたかった質問。できなかったのは、尚巳はのんちゃんのことしか考えてなさそうだったから。


「ううん。ママにもらうの」


「ふーん、似合うね。かわいい…って言いたかったけど今になった」


「ありがとう」


普通の人に言ったら、今更?ということかもしれない。でも尚巳は素直に聞いてくれた。


「制服もいいけどね」


「ありがとう!スカート好きなんだ~」


「似合うよ」


さて、歩いていたら目的地に到着していた。


「ここだよ?あってる?」


「うん!ここ!」


どうやら店構えを見たらわかるらしい。

それは覚えてるようだ。そして、さくさくと注文して食べる。


「冬!おいしーよ?食べる?」


尚巳は食べていたカレーを突然差し出した。スプーンで。


「え」


「いらない?」


「いる」


こういうことされたことなくて、戸惑ってしまった。だけど、尚巳は気にしてないからよかった。なんだか子供になった気分。


「ね?おいしー?」


「うん」


「えっとーパフェはどれにしよー」


食べ途中にまたメニュー表を見る。なぜだ。


「尚巳、とりあえず食べてからな」


「うん」


素直に返事する尚巳。一緒に食事してることも嬉しいけど、そもそも休日に会うだけで満足なんだけど。


好きなパフェも食べられて尚巳は満足そうであるのが嬉しい。


「おいしかったよー」


「そりゃよかった」


「ねー次どこ行こーか?」


「どこでも?」


「冬のおうち行ってみたい!」


「いいよ」


簡単に了承した。

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