#18
ふにょんっ!
「ぐっはぁああああっ!?!!」
スライムWin!
アリルはやはりスライムに勝てなかったよ……。体当たり一発で仕留めらましたね。ざっこぉ!
「こ、このぉ……や、やめ、やめろぉ……!」
ふにゃん!ぽにょん!ぽよ!
激しい戦闘の末、アリルとスライムは友情に目覚めたのか、なんか戯れ始めた(傍目から見た図)。仲良しさんかよ。
さて、アリルがスライムと遊んでる間に俺はぱっぱとスライム倒して依頼達成しときますかね。暫くほおっておいても死にはしないだろう。
スライム見つける。
蹴る。
ハジける。
Win!
軽く蹴るだけでスライムはハジけとんで倒せる。依頼目標はスライム3匹の討伐。スライムを倒すとギルドカードに表示された0/3の文字が1/3に自動的に変わる。どういった原理かは不明だが、とっても便利な仕様だ。魔法的な何かだと思う。
これで討伐数をカウントして受付の人にギルドカードを提出すれば依頼完了となるわけだ。
戦ってる時間よりスライム見つけるのに時間を使ったが、それでも速攻でスライムを目標数倒した。
「くぅ……この、スライムぅ……まさか変異種ぅ……?」
いや普通のスライムだと思うけど?
俺がスライムを探して駆け回ってる間もアリルはずっとスライムと遊んでいた。全くコイツは……俺にだけ働かせて自分だけ遊んでるとかクソ野郎かよ。女の子だから全部許すけど。
最後にアリルと友情を深めたスライムを蹴り飛ばして倒し、ハジけたスライムの粘液をアリルの顔にぶっ掛けた。
あー、あー、アリルちゃんのお友達ハジけてお顔にかかっちゃったね♡ねえねえ、お友達がお顔にべったり張り付いちゃってるけど今どんな気持ち?ねえねえどんな気持ち?
サイコパスかよ。そんな冗談はさておき。帰るとしよう。
◇◇◇◇
「ふふんっ!この程度の依頼、ボクにかかれば造作もないね!余裕すぎてあくびがでるよ!」
はい。アリル様から本日三度目のまったく同じセリフ頂きましたー!
依頼の報告をしにギルドの受付。ギルドカードを提出し確認してもらい無事依頼達成である。
そしてお馴染みになりつつあるアリル様のドヤ顔。とても偉そう。ほっぺにまだハジケたスライムの粘液ちょっとついてますよ?
何はともあれ、これで初心者依頼3種類を達成することが出来た。ランクが2に上がったぜ!
こうして俺とアリルとまだ見ぬ可愛い女の子たちとの冒険者生活が続いていくのであった。
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