#12



「むにゃむにゃ……あったかぁ……」



朝である。初めてのアリルとの朝チュンを迎えた。


昨日は勝手にアリルを抱き枕にして眠りについたのだが、それがどうだ。今は逆に俺がアリルの抱き枕にされていた。立場が逆転しているでは無いか。


腕は首に回されガッツリホールド。足もだいしゅきホールドされている。なにこれアリルちゃん柔らかいし暖かいし朝立ちしてるしで大変だ。



「おっきなキャンディ……んっ……ぺろぺろっ……」



はぅああああっーー!?!!


アリルちゃんったら俺の唇ペロペロしてきたんですけどっ!?これが俗に言うおはようのキスですか!おはペロってヤツですか!?あまりにもあっさりと俺のファーストキッスがアリルに奪われてしまった!気持ちイイーッ!



「甘くない……ちゅっちゅっ……」



追撃の連続ちゅっちゅっキマシタワー!啄むように何度もアリルちゃんは俺の唇にキスしてくるんですけどっ!これが女の子とのキスの味っ!めっちゃ甘いような気がする!美味すぎるっ!泣きそッ!



「んんっ……ぶちゅぅうううううっ……!」



唇すわれりゅううううっー!!!


俺の魂までも吸い取らんとする勢いの超吸引バキューム。この可愛らしい小さなお口に見合わぬダイソン顔負けの吸引力。そんなすっちゃらめぇえっ!しゅごすぎて生命力根こそぎすわれちゃうのぉっ!このまま昇天しちゃうよぉ!イッきゅううっー!


ペロペロちゅっちゅっぶちゅぅううっ!とアリルが満族するまで繰り返された。あやうく朝立チンが爆裂するところだった。先走りはちょっと出た。



「キャンディ……んっ……?はっ……!」


「……あっ」



アリル覚醒。



「…………」


「おはようアリル」


「…………うっ」


「う?」


「う、うわぁぁぁあああッッッーーー!?!!」



アリルの絶叫が響いた。



「な、なな、なななっ、なんなんなんで、キミがボクのベットでででで……?!」


「まぁ、落ち着いて落ち着いて」


「な、なんでキミがボクのベットで一緒になって寝てるんだよっ!?は、離れろぉ!」


「あふッ」



抱き枕にしていた俺を引き離そうとしてアリルはゲシリと俺を蹴り飛ばした。が、しかしアリルのそれはスーパー貧弱キックであり、俺はそれを余裕を持って耐えた。



「ぐぬっ……!こ、このぉ……!ボクから、はーなーれーろぉっー!」



ベットから落ちぬ俺にゲシゲシとマッサージスタンプを繰り返すアリル。うむっ、丁度いい力加減やな!






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る