#06
足を舐めてお願いしてアリルとパーティーを組むことになった。
「それじゃ今後ともヨロシクなアリル!」
「嫌だよ!?人の足を勝手に舐め回す変態なんかとパーティーとか組めるハズないじゃないか!ヨロシクじゃないんだよ!」
「えー、足舐めたらパーティー組んでくれるって言ったのアリルじゃん」
「なんか思ってたのと違った!こうもっとボクを敬い、ボクに傅く、愚かな下民を見たらいい気分に慣れると思ってたのに!なんか違った!それにまだ土下座したキミの頭を踏みつけてない!やり直しを要求するよ!」
「えっ、なにアリル、オマエ土下座させて俺の頭踏むつもりだったの?」
「目の前に踏みやすい高さの丁度いい頭があったら踏むのは当然だと思うんだが?」
当然じゃない。当然では無いが、女の子に頭を踏んで貰える……そんなんただのご褒美じゃんね。
「……ちなみに靴は履いたままか?」
「そうだけど……?」
「靴脱いで生足で頭を踏んだ方が直に頭を踏んだ感触を味わえる。生足で踏んだ方が優越感が増しそうじゃないか?」
「そ、それもそうかも知れないね……!」
アリルちょろい。
「偉大なるアリル様!ははっー!」
そしてすかさず俺は土下座してアリルの前に頭を差し出した。
「お、おおっー……?き、急になんなんだい……?」
「ほらっ、アリル今だ!頭を踏むチャンスだぞ!」
「え、ええっ……!?ほ、ホントに踏んでもいいのかい!?」
「踏みたいんだろ!さっさと踏め!ただし生足でな!」
「う、うん……?」
そしてアリルに頭を踏まれた。感触からして靴では無く生足だった。
待って、今俺女の子の生足に頭踏まれてる?やばっ、めっちゃ興奮するな!
「くっ……!土下座させられた上に頭を踏まれるなんて何たる屈辱!くやじいっ!(はぁはぁ)」
「な、なんか息荒くないかい?」
「屈辱的すぎて、つい」
「そ、そうかい?そんなにボクに頭を踏まれるのは屈辱かい……!ふ、ふふんっ……!そうかそうか!ま、まぁ!キミみたいなクソザコには、これまたお似合いな姿だね!そうやってボクの偉大さに平伏し、頭を垂れているのは実に無様で滑稽だ!このザコ!(ゲシゲシ)」
楽しくなってきたのかアリルは俺の頭をゲシゲシと踏み始める。
力は激弱。全く痛くない。マッサージでももうちょっと力強そう。ひ弱すぎる。そりゃ、こんなにひ弱ならスライムにも負けるわな、となるほど納得した。
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