#05



確かに言われて、よく見てみるとこのガキ、男にしてはそこそこ可愛い顔してる。


ボクっ子だし、口調がアレだし、性格も終わってるし、初心者御用達の全身フル皮装備で露出は皆無で、体の凹凸も無いに等しいから、てっきりクソガキかと思ってたらメスガキだったのか。


えっ、ちょっと待って。それだと話は変わってるんですけど。


女の子?女の子なん?



「俺の名前はカラサワ!君の名前はっ?」


「えっ……。な、なんだよ急に……ぼ、ボクはアリルだよ」


「そっかアリルちゃんって言うんだな!よし!それじゃこれからヨロシクな!」


「はっ……?い、いや、だから何なんだよ……ヨロシクってナニ?」


「俺とパーティー組もうぜ!」


「パーティーっ!?い、いや、急にどういった風の吹き回しなんだいそれは!?い、嫌だよ!な、なんでボクがキミみたいな、なんの取り柄もなさそうな凡夫とパーティーなんか組まなきゃならないんだい?足でまといはいらないよ!」



相変わらず舐めた口聞くな、このメスガキ。人の神経逆撫でするの得意か。いやでも、さっきまでは男だと思ってたからこそドチャクソイライラしたが、このガキが女の子だとわかった今、逆に可愛く見えてくる。


Q、女の子ならなんでもいいんですか?


A、YES!YES!YES!



「まぁまぁ、そう言わずにな?アリルも初心者だろ?俺も初心者だ。初心者同士仲良くしようぜ!」


「ふ、ふん……!ま、まぁ……き、キミが……?どうしてもって?言うなら?地に平伏し、地面に額を擦りつけて、泣きながら、ボクの足を舐め回し、「どうかお願いします!この哀れで、愚鈍で、役立つな、クソゴミ虫ですが、誠心誠意アリル様にお仕えし、この命を捧げ、アリル様の為に働かせて頂きますので、何卒、ご容赦頂けませんでしょうか!?」ってお願いするなら、ちょっとぐらいは考えてやらない事もないけど!」


「えっ、足舐めていいの?分かりました。失礼しまーす!」


「ふぇぁっ!?ちょっ!ちょちょちょっ!き、急に何をすーーうひゃぁッ!?」



アリルをひっくり返して抑えてつけて、靴を脱がして、足舐めた。



「どうかお願いしますペロペロこの哀れでペロペロ愚鈍でペロペロ役立つなペロペロ虫ですがペロペロ誠心誠意アリル様にペロペロお仕えしペロペロこの舌でアリル様の為にペロペロせて頂きますのでペロペロペロペロ!」



女の子の足が美味い!



「そ、そんなに舐めアハハハハ!く、くすぐったいからっ……!や、やめろぉ……アハハハハっ!」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る