タウ・デプス 濃悪の令嬢 裏話

伏潮朱遺

1、脳内主題歌

タウ・デプス 濃悪の令嬢 裏話


 いつもの裏話です。

 ラインナップもおそらくいつもの通りですが、先行して脳内主題歌、脳内イメソン情報だけのっけます。

 タイトル裏話とかは、追って準備します。このあとの5作目が短編オムニバスなので同時進行で行くか、もともとシリーズのラストで書こうとしてた話を先に着手するか迷い中です。

 くどいようですが、ネタバレしかないです。

 裏話から読んでもらってもいいですが、内容に不明点があればまあとりあえずは本編へどうぞ。


1. 脳内主題歌、脳内イメソンについて

作中の場面順に列挙します。




・EGOIST「Fallen」

 3作目で同じアニメED1期のほうを挙げましたが、今度は2期のEDです。

 連絡殺人事件が発生して、被害者がどんどん増えて、でも容疑者は捕まらなくて、ていう落ちていく加速感に合うのではないかと。これをずっと流しながら、県警側からの事件部分を書いてましたね。

「囁く天使は堕ちて 優しく食むわ あなたの全てを It’s my guilty」とか、ルズラが自分を愛してくれる女性を襲ってるシーンですね。食い方は優しくないかもですが。

「気づく」から「そして 抱きしめて あなたのいないその体で」は犯行後ですかね。

 1番のサビもまるっと犯行後ですね。「ねえ 私を愛して 離さないから」とか。

「焼けつくような渇き 癒されずに啜る」あたりもまんまですね。

「剥離したその硝子を 潰して滴るまま飲み込んだ」もいいですね。

「ねえ 私を愛してくれると言うの?」もルズラのモットーですね。

「欠片になるまで愛して」は、自分でバラバラ粉々にしてそれでも愛してという叫びか。

「ねえ 私を愛して 満たされるまで 私の全てが 綻ぶまで」も、はい。

 全部歌詞振り返ってわかりましたが、ルズラの犯行シーンですね。犯行のリアルタイム描写あまりなかったですがきっとこんな感じです(丸投げ)





・King Gnu「白日」

 これは3作目「闇黒の花嫁」の脳内EDにさせてもらってた最高の曲なんですが、本作3章3節でみふぎさんたちが会長に会いに行くシーンがあるんですが、24年ぶりにシマくんに会えたモリくんの場面でこれをもう一度流してみてください。

 具体的には、3章3節の

   ああ、それが。

  「会長の後ろにいる、祖父ですか?」

 のあとに、再生ボタンを押して「時には~」て流すといい感じにハマります。該当場面が終わったら適当に再生をストップしてもらって大丈夫です。





・Globe「Wanderin’ Destiny」

 某ドラマの主題歌ですが、これリアルタイムで見てた方は筆者と年代がゴホンゴホン。いや、筆者はドラマはちゃんとは見てないです。母親がハマってたかな。でも後で調べたらロケ場所が地元だったので吃驚しました。

 この曲を思い出した経緯で結構奇跡みたいなことが起こってまして。もともとGlobeが好きだったので曲も昔いろいろ聞いてて曲自体はよく知ってたのですが、ふと、本作執筆時、ルズラの過去とか本心とかに迫るあたりを書こうとしてたときに、この曲聴きたいな~と何気なく思ってめちゃめちゃ久々に聞いてみたんです。そしたら、火消莫乃餡と宝華ルズラの逃避行にぴったりじゃないですか。軽く興奮を覚えましたね。お陰で二人の過去は執筆が捗りました。まあ、もともと不倫逃避行ドラマ(?)の主題歌なのでぴったりなのも当然なのかもしれませんが。

「しあわせになりたくて 子供のころの夢 気づいてくれなかった あなた以外 誰も」

「二人で歩いて どこまでも歩いて 友達なんかいらない あなた以外 誰も」

「あなたのしあわせ 見つけてほしかった」

「君が微笑んで おやすみを言って 眠ってほしかった」

「おかしくなっても やさしい言葉かけてくれていたね」

「あなたを 信じたら」

「あなたと 死ねたら」

「あなたと 静かな 運命の絆 永遠の愛情」

「会わずにいられない」

 是非、6章断章4で再生しながらお読みください。



・Aimer「Deep down」

 某悪魔アニメの全部違うEDのうちの一つですね。

 本作のメインタイトルが「タウ・デプス」と決まったのちこれを聞いて、「Deep」つながりでいつかこの曲をEDにさせてもらえるような作品が書けるように頑張っていて、ついに4作目にしていけそうだと内心うきうきだったんですが、このあとで紹介する曲を聞き直してこれもぴったりじゃん!と気づいたお陰で、いまだにどっちがいいのか決められません。が、洋画の長い長いタイトルバックだと1曲だと足りないのでサントラを何曲も流したりするので、そんな感じと思ってもらえたら。まずは先に聞くほうがこちら。8章の3節から流してもらえればと。

 みふぎさんの内心の静かで重くて深いほうの感情ですね。本作最後の辺りのみふぎさんの感情はちょっと複雑なので、次に書こうか迷っていると言った本作最終話でちゃんと整理ができるといいですね。

「命の悲鳴 途絶え闇へ とけたら 言の葉を散らした」は、レーが黒になったあたりですかね。

「深い 深い 微睡みへ 眠れるよう 赤い指でその目を閉じ」が、記憶を消したあたりの描写ですかね。

 歌詞を再度見返してますが、全部引用したいくらい素晴らしいですね。特にこれはってやつだけ以下、断腸の思いでピックアップします。歌詞見ながら是非にじっくり聴いていただきたい。

「失くした物を忘れた 隙間に棲みついている影 いつからそこに居て 笑ってた」黒になったレーのことじゃないですか!! 影ってのがもう。本名が黎影なので。

「淡い 淡い 幻を振り切れば 偽りが輪郭を浮かべ」幻は黒になる前の姿。偽りが黒になった姿。時寧もレーも黒になってしまったわけで。

「擦り切れる希望を 褪せた世界に焼き付けたまま ただ繋ぎ止めた」それでも、黒になってでも繋ぎとめたかったんですよね、みふぎさんは。ここらへんの考察は最終作でやりますのでここでは控えめに。

「願った物を手にした 甘美と喪失に飲まれ どれほど長い時を 辿ってた」で、タウ第1作にシームレスにつながりそうですね。

 あとひたすら「deep」てゆってるのが、黒を祓うときの詠唱で深いところに落ちて行ってるみふぎさんの様子が思い浮かびます。作中だと呪文で言ってたかな。詠唱だと魔術ぽいですよね。ニュアンスの違い程度ですかね。





・Globe「Perfume of love」

 某ドラマの主題歌でした。これは筆者がリアタイで見てたので、知ってる方は同世代ですね(遠い目)

「Wanderin’ Destiny」を聞き直したときに、あ、これも好きだったな~と軽い気持ちで聞き直したら、耳から離れなくなってしまい。しかも、歌詞見たらみふぎさんのテーマと言っても過言でないくらいぴったりじゃないですか。(補足すると、筆者は基本空耳で歌を憶えているので、歌詞はよほど気にならないと見ないんですよね)

 この長い長い1分くらいある前奏がたまらんですよね。場面としてはどこで流しましょうかね。「Deep down」と引き続きで聞いてもらいたいですね。

「君の名前はずっと忘れずにいたいよ できたら繋いだ手の温もりも」みふぎさんとレーですね。この二人、よく手をつないでるんですよね。氷のように冷たい手のみふぎさんがちょっとだけあったかくなる瞬間です。

「このごろ夜明けに 恐い夢ばかり見ている」悪夢ばっか見ているみふぎさんです。なんで悪夢ばっか見てるのかってのは作劇上の理由があるのかないのか。最終作待ちですかね。単に不眠の症状かもしれないですけど。

「目を閉じて 力や温もりが 愛が君が全て」最終決戦に行く前にレーを触媒に使う最後の覚悟を決めたみふぎさんの胸に溢れたものがこれですかね。

「一人ぼっちのparadise いつまでもかかえて どこかで誰かに少しはわかってほしくて 憂鬱さを誰にも見せずに歩いてる こんな私は鏡にどう映ってる」まんまみふぎさんで背筋ぞわっとしました。

 曲のタイトルを叫びみたいに何度も繰り返すのも、みふぎさんの暴発しそうな秘めた内心を表してるみたいでとてもよいです。

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