いきるということは、過去を引きずりながら進むということ。閉塞感に満ちた日々、理不尽で不条理な歴史。のしかかる。それでも進む。担ぎ直し、手渡しながら。非常に重いテーマを扱いながら、綺麗にまとめ上げ物語へと昇華させる作者の手腕。入口は重くても、二話、三話と読み進める中でほろりと解けていく感触。真摯にして優しい作者のお人柄が滲み出る、本当に素晴らしい作品です。いきるということを考えたくなったとき。是非、訪ねてみて下さい。オススメですっ!