逆さまの空

最初、このドラマの第1話を見た時、不思議に思ったのが、このシーン。

空が逆に映っていました。


① (写真)



②この後、あやしい風がふき、町中に枯葉のようなものが舞い散り、



③そこに霊媒師みたいな人が呪文を唱えながら、歩いてきます。



④彼のもっている吹き流しが、風で飛び、



莫家の屋根を越え、莫玄羽(モー・シュアンユー)の戸に張り付きます。

その部屋の床には血の海、血で書かれた札がぶらさがり、そこにウェインがぼーっとして座っています。



⑥ウェインの前に、手と足が血だらけの男が現れ、

「莫玄羽(モー・シュアンユー)」と呼びかけます。

「誰のことだ」



「お前のことだ。今からお前が莫玄羽だ」と彼は言い、

ウェインはいやだと言います。

ウェインは、この世に戻ってきたくはなかったのです。


莫玄羽が「仇を討つのだ」と叫んだ時、外の吹き流しが地面に落ちます。


ここを私流に説明しますと、

莫玄羽はウェインを迎えいれるために、(死人に霊がとりついてはこまるので)血で札を書き、この家を去りました。そして、山に行き、そこで舎身呪の苦行をした後に、死にました。

彼の霊魂が山嵐とともに、町に降りてきました。

その霊魂が、町を見下ろしたところが①

それが霊媒師(彼が頼んでおいたのでしょう)の吹き流しに乗り、それが③で、

それが莫家に飛んでいきました④。

部屋ではウェインには彼の姿は見えてはおらず、声だけが聞こえています。

外の吹き流しが落ちた瞬間、莫玄羽の霊識が完全に、ウェインに移ったのです。

しかし、ウェインには、何だかよく理解ができません。

そんな時、いとこたちがどやどやとはいってきて、蹴られて、書類を叩きつけられ、


それを見て、自分は「舎身呪」で蘇ったことがわかるのです。



私はこのように考えましたが、そうではなくて、聶懐桑が「舎身呪」を手にいれ、莫玄羽を丸め込んで実行させたというふうに考えている人も多いとは思います。でも、そうするとが、なぜこんなに時間がかかったのかなど、いろいろと矛盾が出てきて、やはり莫玄羽が主導したというほうが説明がつきます。

今日の結論ですが、

あの逆さまの空は、莫玄羽の魂が、山から下りてきて、空から霊媒師の姿を捜しているところ、彼の目に映った景色でした。

すぐに霊媒師の位置がかわり、魂はその吹き流しに飛び乗り、やがて吹き流しになって、莫家へと向った、ということだと思います。


さて、次回はウェインとランジャンの別れと再会の話になります。

ところで、ウェインは、聶懐桑が自殺した自分をすぐに見つけだしてくれて、16年間も面倒をみてくれたことを知っているのでしょうかね。

そして、彼に対して、どんな気持ちを抱いているのでしょうか。そのことが、それとなく書かれています。

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