第7話 思い出ったら"即"行動
ーーーー
未来を変える為には、まず巽の廃人→ニートコースを防がないといけない。
ーーーー
「…おはようございます!今日からお世話になります、間宮花柰と申します。よろしくお願い致します!」
ガタッ
「…っ大変!!河口君が急に倒れた!」
「…おい、河口!大丈夫かお前!」
上司に介抱されながら、(お前、マジか。)と普段つぶらな瞳をこれでもか!というくらい見開いた巽に私はニコリと笑ってVサインをつくる。
(大丈夫!ワタシが来た⭐)※ウィンクのおまけ付き
「…まじかぁー…」
バタンっ
「…っ河口くーん!!!」
「大変だ!コイツ、気を失ったぞ!!」
(なんだアイツ、失礼な。)
ー遡ること1ヶ月前ー
「…まずは、職場で何があったのか知らないと。」
あの日、突然廃人のようになって帰ってきて、そこから引きこもり外に出なくなった。
心配してお見舞いに来た巽の元上司から、取引先で大きなミスをしクビになってしまった事…その1ヶ月前から職場で嫌がらせを受けていたことを知った。
(私が、阻止できるなら…)
今の職場を辞めるのは凄く辛かったが、恋人を守れるなら…と私は5年間お世話になる予定だった職場を2年目で退職した。
「…っぐーーーーっ…」
「どうしたの、花菜ちゃん。カイジみたいな泣き方して…」
「誰のせいだとおもってんだよーー…」
2年目でまだ替えの効く段階だったので、急な退職もそこまで引き止められなかったショックとその2年後には主任になっていた事を思い出して、何とも言えない気持ちになった。
「…くそぉー…こうなったらやるっきゃねぇー…」
この日、私は芋焼酎を片手にスルメを齧りながらむせび泣いた。
「絶対に助けてやるからな…!」
「え、何を…?」
「っくぅーーー…まじかぁー。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます