ブロマンス小説を探していてこちらの作品に出会いました。
恵まれない環境下で互いの存在を頼りに生きてきた少年たちが状況を変えるために兵士となる決断をする、戦場に出るまでは良かったのに…と思いながら後半を読み進めました。
体格も性質も真逆な2人の関係性がとても尊く感じます。優しく賢く深く考えてしまうテウォンがあのまま軍に居続けたらきっと壊れてしまっただろうし、仲違いして別の道を行くよりは幸せだったのかもしれないと思いました。2人でどっかに逃げ延びてひっそり暮らして欲しかったけれど、それはそれで難しいでしょうから…泣。
分隊長ジョンソ好きです。美味しい料理を作り、食卓を囲んでいたあの時間が一番幸せだったのかも。
読ませていただき誠にありがとうございました〜!
作者からの返信
コメント&レビューありがとうございます!!
ミンギルとテウォン、二人のことをじっくり考えてもらえたお言葉をいただけて嬉しいです
倫理観が全然噛み合ってないのに、それぞれ別の道を行くっていう発想があんまりないんですよね、この二人。
だから関係が破綻するしかなくなる…。
ジョンソは良い感じにメイン二人の関係のアクセントになってくれるので、書きやすくてありがたい人でした…。
戦争のために集められた六人ですが、六人でそれなりに楽しくやれた時間があったのは良かったなって思います。
こちらこそ最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
編集済
最後まで読ませていただきました。なかなか見かけない舞台背景で、最後まで興味深く拝読いたしました。時代や思想について考えますと、ふたりが幸せになることはないとは序盤のほうでわかっていましたが、BL作品ということであればミンギルはテウォンのことを最後まで大事にしてくれるんじゃないかな~とかすかに希望を持って読み進めていましたので、ラストはけっこうびっくりしました。まだどう消化していいかわかっていない自分がいます…。
カクヨムコン応援しております。
追記
なるほど、ミンギルの行動の唐突さがちょっとサイコパスみがある感じがしましたが、他人と同じようには生きられない点ではあながち間違いでもなかったんですね。普通のBL好きなかたにはすすめにくいですが、いわゆる闇の腐女子といいますか、破滅的だったり、あえて傷つくような物語展開が好きな方にはウケそうだなと思います。
名瀬口先生の作品は、いつも他では読めないような物語が読めるので、とても楽しいです。素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださりありがとうございます!
私は「ハツカネズミと人間」や「タージマハルの衛兵」みたいな作品が好きで、そのあたりをリスペクトしつつオチを逆にしようとしてみたのが「ミンギルとテウォン」でした。
ラストは自分でも書きながら「どうしてそうなるんだ…」って思ってたので「どうしてそうなるんだ…」が大正解です。
あえて説明を試みるなら、ミンギルは大事にしようと差し伸べた手がなぜか暴力になってしまう宿命を背負った男で、その宿命に適応した思考回路を持って生まれているので取り返しのつかないことをしてしまってもそのまま生きてしまう、みたいな感じでしょうか。
ごく普通のミリタリーを名乗るのもなんか違う内容ですが、確かにBL・ブロマンスとしてはかなり読む人を選ぶ結末なので宣伝って難しいですね…。
戦争物が読まれるのは夏と信じて夏に一回完結させた作品だったので、作中の季節的にも今読んでもらえたのはすごく嬉しかったです。
改めて、ご感想ありがとうございました!