烈しい猟奇性の果てにのみ垣間見える生とは、生きるとは何か。小説の一つの目的が非日常というフィルターで真理を見せる物だとすればこれもそうした中での佳作だろう。ただし読了には極めて強い精神力を要するのも間違いない。