第13話「分厚い心」
雨色の情景
降りやまず
延々と降りしきる
命を題材にした本を読んだ
それも
安っぽく思えた
どうにも今は
何も受け付けない
生きることも億劫だ
だったら死ぬかなんて
そんな裏表など
小説の中だけだ
死にたい時は
一人になりたい時だ
苦しいのは環境がそうするからだ
だから自殺者は
一人になれず
攻撃を受け続けた人だ
私だって
こんな薄っぺらい数行で
可愛そうだと同情してるに過ぎない
ああ、正解なんて
人それぞれだ
だけど、悪意を自覚して
けなす奴は
もっと薄っぺらい
だから死ぬなんて勿体無い
あなたは命の危機を感じたほど
分厚い人生を生きてきたんだ
その真剣さはあなたは持ってるんだ
だから
死にたい今は
休んでいい
美味しいものを食べて
贅沢していい
あなたは優しいから
死ぬ方法を考えてしまう
”最期まで自分を責めてしまう”
もういいんだ
大丈夫なんだ
自分を責めなくていいんだ
あなたみたいに必死に生きてる人は
とても綺麗だ
とても美しい
だから負けないで生きて
いつか花咲く時が来るから
必ず迎えに行くから
私も生きるから
頑張っていくから
だからもうこれからは
一人じゃないよ
ずっと”そば”に居るよ。
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