第4話 いじめっ子竹内薫(かおる)との初対決!

 僕(佐藤学(まなぶ))は高校1年生。クラスメイトの竹内薫(かおる)に、しょうもない事でいじめられている。この世界では議論をして相手に勝てば、絶対になんでも相手の言う事を1つだけきかないといけないという絶対的なルール(法律みたいなもの)がある。今日、僕は絶対に竹内に議論で勝って、川内が2度と僕にさからわれないようにしてやるにするといきこんで、学校に登校したのだった。しかし、いざ学校に着いてみると「議論の勝負をしよう!」となかなか言い出せずに時間がどんどん過ぎていってしまった。別に竹内も悪気(わるぎ)があったわけではなく、僕にかまってほしくて、ちょっといたずらをしちゃっただけかもしれない。コミュニケーションが苦手なちょっとあほな子だけかもしれない。(嫌、別にコミュニケーションが苦手な子があほな子と僕自身が思っているわけではない。僕もコミュニケーションはに苦手だけど、自分のことは頭が良いと思っている。)僕は竹内がそんなに悪い奴じゃないと思う事で議論の対決をしなくても良い理由を必死に無理やり考えているだけなのだ。やらない理由を見つけて、自分を正当化するのはもうやめよう。このままで僕は弱い人間のままだ。自分の成長のためにもここは殻(から)をやぶり、戦うしかないのだ。僕は放課後になった瞬間に竹内の所に行ったのだった。


 「た、たけうち・・・。」僕は勇気をふりしぼって、竹内に声をかけた。

 「なんだ。誰かと思ったら、まなぶか。」竹内はだるそうに言った。

「ええと、議論のし、しょうぶをしよう・・。」

「ぎろんのしょうぶ・・・?それをして俺に何のメリットがあるんだ?」竹内はこちらの予想通りの反応をした。

「ええと。竹内くんのメリットは・・・。」

僕は事前に考えていたセリフを言った。

「竹内くんが勝ったら、僕は竹内くんの言う事をなんでもきくよ。」

「それだと、いままでと変わりねーじゃねーか!」竹内はかなりいらいらしながら言い放った。

 確かに竹内の言う通りだ。それじゃ今までとかわりない。僕は必死に竹内がどうしたら勝負してくれるか考えた。そして、ひらめいた。

 「僕に負けるのがそんなに怖いの?竹内くんが僕に勝てるほど頭良くないもんね。竹内くんは、少し頭が悪いからしょうがないね・・・。」僕は竹内をきれさせて、冷静な判断をさせない作戦だ。

 「なんだとおお。俺がお前に負けるわけねーだろ!よし、勝負してやるよ!」

 竹内は予想通りぶちぎれて、勝負にのってくれたのだった。

 僕は心の中でデスノートのキラのように「計画通り」と心の中で思ったのだった。

(続く)

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