vol.3 それぞれの言葉、それぞれの愛

前日は深夜まで酒を飲んだが今日が『トルコブルー』記念句会の当日。朝8時過ぎには紅里と双子の姉みさきとも合流した。本日の主役は頭を俳句モードにするために朝からひとりで袋回しをしていた。1人で袋回しとは若干の矛盾を感じるが当の本人は納得しているようだった。そういう不器用さもまた彼女の魅力なのだ。


『トルコブルー』記念句会については来年の「秋草」2月号にみさきが執筆した句会記が掲載される予定なので詳しくはそちらを見てほしいが、非常に良い句会だった。句会は二部制で第一部はもちろん句会。紅里への挨拶句も数多くあり、記念句会ならではのラインナップであり、選句にはとても悩んだ。ちなみに私は折角なら紅里の俳句を当てようと予選に書き出して予想してみたりもした。そして第二部では「『トルコブルー』私の一句」ということで、それぞれがトルコブルーの中で一番好きな作品を挙げてその思いを語る時間があった。それぞれの紅里俳句への愛、ないしは紅里への愛が伝わってきた時間で、なぜか私も感激してしまっていた。私は、どちらの愛も伝えたつもりだ。また、宮野しゆんさんと紅里俳句の接点というのが今回初めて明かされ、これが非常に興味深いものだった。これは句会記に掲載されるかはわからないので、気になる方はぜひ聞いてください。


記念句会とは言ってもいつもの秋草の句会。スムーズに句会は終了し、16:00から二次会が始まった。地元の姉妹が手配してくれた店は肉豆腐が有名なお店で、ふたりはこれを激推ししていたが、昭男さんから出た言葉は「普通に肉と豆腐やな」であった。それよりも地元の新鮮な刺身の肉厚さに大変驚かれていたご様子。姉妹にとっては心外だったようだがこれも一興。私は翌日の私用のため早めに二次会を切り上げたが、最後まで大変盛り上がったようだった。


『トルコブルー』記念句会で過ごした時間は非常に素晴らしいものだった。彼女も当日受け取った言葉にはとても感動をしたようだ。これからもみんなで俳人・野名紅里の活躍に期待をしよう。そして、私はこの人のことを引き続き支えて行こうと思う。

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