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2024年11月23日 21:53 編集済
応援コメント、失礼します。「破顔の死神」という個人的にかなり気になっていたタイトルでしたが、今回の〈暴騒〉の力とその戦闘、南野光一君の心をかなり傷つけていそうですね……。誰かの笑顔を守るためではなく、自らの愉悦のために敵を殺した事で。血赤のマフラーには、自らの殺戮本能に飲まれないという誓いも含まれていただけに。どことなく、ジャラジ戦のクウガを彷彿とさせられました。それでも、彼が何の罪もない鼎真由美さんを殺す事にならず、その存在をトリガーに元に戻ってくれて本当に良かったです……。今後彼が殺戮本能に負けた、オーナーや鼎真由美さんを殺しかけた事で自らの弱さを責めないか、自己嫌悪に陥らないかが少々心配になりましたが。最期は哀れみさえ抱かせる形で退場したネクロですが、以前仰っていたネクロをここまで駆り立てている物とは、〈アンチ・ゲノム同盟〉との戦いに駆り出された事から始まった生存本能、死にたくないという思いだったのでしょうか……。周囲の〈ゲノム・チルドレン〉達への劣等感や対抗意識以上に。だとするなら、悪魔的存在として描かれてきたネクロも、かなり同情できる哀れな悪役だと思えました。追記前の話である「死神の叫び」の一文、「こんな不毛な戦いは辞めて、私の軍門に下るというのは?」の「辞めて」の部分、誤字でしょうか?
作者からの返信
お読みいただき、ありがたいコメントもありがとうございます!まずは誤字についての謝辞を。今しがた訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございます! めっちゃ恥ずかしい!!《ジャラジ戦のクウガを彷彿とさせられました》、私も書いている中で意識していた部分でしたので、そう書いていただけて嬉しいです。光一にとって初戦闘以来の「自身の意思だけではまるで制御できない力」を振るっている状態なので、仰る通り、彼の心はかなり抉られる形になったと言えるでしょう。それでも鼎真由実と彼女が発した師匠の口癖をトリガーに、荒ぶる力から自身の制御を取り戻せたのは、作者個人としては「赤マフラーと呼ばれた人たちが繋いでくれたもの」と勝手に思っています。子どもの頃の鼎真由実を助けた「誰か」、その生き様に感化された「師匠」、そんな師に道を示された「光一」……特別に繋がりがったのは師匠と光一ですが、少なくとも3人の赤マフラーと実際に対面した彼女だったからこそ意味があると言いますか……まあ、これは作者の勝手な戯言なので流してもらっていいのですが……(汗)《悪魔的存在として描かれてきたネクロも、かなり同情できる哀れな悪役》、嬉しい評ですね!作者個人の考え方のクセかもしれませんが、やはり悪魔のような思考に陥る人間には何かしら理由があるのではないか……という疑問が昔からありまして。ひどいトラウマを抱えているのでは? 子どもの頃に最悪に近い現実を目の当たりにしてしまったのでは? それこそ命の危機に直面する痛みで狂ってしまったのでは??……そんな具合に考えた時、この〈ネクロ〉という男は全部が揃ってしまったケースとなりまして。子どもの頃に殺されかけた記憶も、怖い戦いに駆り出され続けた苦悩も、周りの強化に置いていかれるばかりの劣等感も、敗北によって受けたダメージにより薬物に頼らなければ死ぬと脅されている恐怖さえも……人間ではなさそう疑惑の出ている〈ゲノム・チルドレン〉ですが、肉体はどうあれ〈ネクロ〉の心は間違いなく人間だったのかもしれません。ただし「気高い人間」ではなく「弱い心を必死に隠しながら、自分が安心できる場所を得る為には悪魔のようなことさえできてしまう人間」……ということになりますが。EP07も次のパートで終わってしまいますが、良ければ最後まで楽しんでいただければ幸いです!
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応援コメント、失礼します。
「破顔の死神」という個人的にかなり気になっていたタイトルでしたが、今回の〈暴騒〉の力とその戦闘、南野光一君の心をかなり傷つけていそうですね……。
誰かの笑顔を守るためではなく、自らの愉悦のために敵を殺した事で。
血赤のマフラーには、自らの殺戮本能に飲まれないという誓いも含まれていただけに。どことなく、ジャラジ戦のクウガを彷彿とさせられました。
それでも、彼が何の罪もない鼎真由美さんを殺す事にならず、その存在をトリガーに元に戻ってくれて本当に良かったです……。
今後彼が殺戮本能に負けた、オーナーや鼎真由美さんを殺しかけた事で自らの弱さを責めないか、自己嫌悪に陥らないかが少々心配になりましたが。
最期は哀れみさえ抱かせる形で退場したネクロですが、以前仰っていたネクロをここまで駆り立てている物とは、〈アンチ・ゲノム同盟〉との戦いに駆り出された事から始まった生存本能、死にたくないという思いだったのでしょうか……。
周囲の〈ゲノム・チルドレン〉達への劣等感や対抗意識以上に。
だとするなら、悪魔的存在として描かれてきたネクロも、かなり同情できる哀れな悪役だと思えました。
追記
前の話である「死神の叫び」の一文、「こんな不毛な戦いは辞めて、私の軍門に下るというのは?」の「辞めて」の部分、誤字でしょうか?
作者からの返信
お読みいただき、ありがたいコメントもありがとうございます!
まずは誤字についての謝辞を。
今しがた訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございます! めっちゃ恥ずかしい!!
《ジャラジ戦のクウガを彷彿とさせられました》、私も書いている中で意識していた部分でしたので、そう書いていただけて嬉しいです。
光一にとって初戦闘以来の「自身の意思だけではまるで制御できない力」を振るっている状態なので、仰る通り、彼の心はかなり抉られる形になったと言えるでしょう。
それでも鼎真由実と彼女が発した師匠の口癖をトリガーに、荒ぶる力から自身の制御を取り戻せたのは、作者個人としては「赤マフラーと呼ばれた人たちが繋いでくれたもの」と勝手に思っています。
子どもの頃の鼎真由実を助けた「誰か」、その生き様に感化された「師匠」、そんな師に道を示された「光一」……特別に繋がりがったのは師匠と光一ですが、少なくとも3人の赤マフラーと実際に対面した彼女だったからこそ意味があると言いますか……まあ、これは作者の勝手な戯言なので流してもらっていいのですが……(汗)
《悪魔的存在として描かれてきたネクロも、かなり同情できる哀れな悪役》、嬉しい評ですね!
作者個人の考え方のクセかもしれませんが、やはり悪魔のような思考に陥る人間には何かしら理由があるのではないか……という疑問が昔からありまして。
ひどいトラウマを抱えているのでは? 子どもの頃に最悪に近い現実を目の当たりにしてしまったのでは? それこそ命の危機に直面する痛みで狂ってしまったのでは??
……そんな具合に考えた時、この〈ネクロ〉という男は全部が揃ってしまったケースとなりまして。
子どもの頃に殺されかけた記憶も、怖い戦いに駆り出され続けた苦悩も、周りの強化に置いていかれるばかりの劣等感も、敗北によって受けたダメージにより薬物に頼らなければ死ぬと脅されている恐怖さえも……
人間ではなさそう疑惑の出ている〈ゲノム・チルドレン〉ですが、肉体はどうあれ〈ネクロ〉の心は間違いなく人間だったのかもしれません。ただし「気高い人間」ではなく「弱い心を必死に隠しながら、自分が安心できる場所を得る為には悪魔のようなことさえできてしまう人間」……ということになりますが。
EP07も次のパートで終わってしまいますが、良ければ最後まで楽しんでいただければ幸いです!